• 本

現代詩人探偵

創元推理文庫 Mこ8−1

出版社名 東京創元社
出版年月 2018年4月
ISBNコード 978-4-488-48911-3
4-488-48911-7
税込価格 799円
頁数・縦 314P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 詩と死をめぐる、繊細な魂の物語

     かつて存在したSNS《poetring》内で形成されたコミュニティ『現代詩人卵の会』。かつて地方のオフ会で、十年後に再会しようと約束を交わしたメンバーの内の半数近くが、その再会を果たすことなく、自殺などによって死を遂げる。オフ会から十年後の集まりで、その事実を知った(詩人の生死について悩み苦しむ)僕は、死んでいった人たちのことを知りたい、と彼らの詩と死を辿っていく。
     静かなトーンで綴られる哀しい物語です。詩と死をめぐる本書は決して明るい小説とは言えません。しかし結末において、昏さの中に小さな希望が灯ります。詩人たちの死を辿り続けた彼が出す答えは白か黒かで割り切れるような答えではありませんが、その答えに心を動かされる人も多いと思います。ミステリとしても意外な真相が用意されていますが、その真相が物語の雰囲気を壊すことなく、物語をさらに魅力的なものにしています。愛憎相半ばする友情小説というような印象も抱きました。この繊細な魂の物語を、感傷を知る多くの人に読まれて欲しいなと思いました。

    (2018年7月5日)

商品内容

要旨

とある地方都市でSNSコミュニティ、『現代詩人卵の会』のオフ会が開かれた。九人の参加者は別れ際に、今後も創作を続け、十年後に再会する約束を交わした。しかし当日集まったのは五人で、残りが自殺などの不審死を遂げていた。生きることと詩作の両立に悩む僕は、彼らの死にまつわる謎を探り始める。創作に取り憑かれた人々の生きた軌跡を辿り、孤独な探偵が見た光景とは?

出版社・メーカーコメント

とある地方都市でSNSコミュニティ、『現代詩人卵の会』のオフ会が開かれた。九人の参加者は別れ際に、今後も創作を続け、十年後に再会する約束を交わした。しかし当日集まったのは五人で、残りが自殺などの不審死を遂げていた。生きることと詩作の両立に悩む僕は、彼らの死にまつわる謎を探り始める。創作に取り憑かれた人々の生きた軌跡を辿り、孤独な探偵が見た光景とは? 著者あとがき=紅玉いづき/解説=宇田川拓也

著者紹介

紅玉 いづき (コウギョク イズキ)  
1984年石川県生まれ。金沢大学卒。2006年『ミミズクと夜の王』で第13回電撃小説大賞“大賞”を受賞し、07年同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)