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律から密へ 晩年の慈雲尊者

出版社名 春風社
出版年月 2018年5月
ISBNコード 978-4-86110-600-2
4-86110-600-1
税込価格 6,050円
頁数・縦 398P 22cm

商品内容

要旨

江戸時代の真言宗の高僧、慈雲尊者飲光はいかに『妙法蓮華経』を受容したのか。筑波大学附属図書館で2010年に発見された最晩年の直筆本『法華陀羅尼略解』をもとに慈雲の思想を再検討。慈雲における密教と顕教の合一を明らかにする。

目次

『法華陀羅尼略解』―解題と翻刻
第1部 正法律と天台(慈雲の法統―「正法律」の位置づけをめぐって
慈雲尊者と戒律の系譜―筑波大学所蔵・慈雲自筆本『法華陀羅尼略解』を基に
慈雲と天台僧たち―『法華陀羅尼略解』の位置づけをめぐって)
第2部 禅・儒教と神道・有部律・唯識学(菩薩戒と『摩訶止観』―慈雲と天台思想の関係をめぐって
慈雲尊者による儒教理解―『神儒偶談』『法華陀羅尼略解』『雙龍大和上垂示』を手がかりに
義浄と慈雲尊者―有部律から四分律へ、そして正法律へ ほか)
第3部 密教思想(慈雲尊者最晩年期の密教思想―『理趣経講義』から『法華陀羅尼略解』へ
「五悔」から「五秘密」へ―慈雲著『金剛薩〓(た)修行儀軌私記』(1802年)の位置づけをめぐって
『大日経疏』から一切義成就菩薩へ―晩年の慈雲による「法華陀羅尼」注疏の経緯)
『法華陀羅尼略解』の特質と意義

著者紹介

秋山 学 (アキヤマ マナブ)  
1963年生まれ。筑波大学人文社会系教授。古典古代学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)