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生態資源 モノ・場・ヒトを生かす世界

出版社名 昭和堂
出版年月 2018年5月
ISBNコード 978-4-8122-1703-0
4-8122-1703-2
税込価格 4,400円
頁数・縦 277,10P 22cm

商品内容

要旨

資源(モノ)は、人類(ヒト)が一方的に「獲得する」ものではない。資源との持続的な関係を築き上げ、暮らしをいとなむ人類も、生態系の一部なのだ―この「生態資源」のアイデアを核に、アジア、ユーラシア地域の人々の生業と資源の関係性を見つめ、地球環境の未来を見据える。

目次

生態資源を考える
第1部 海―アジア海域世界のヒトと資源のネットワーク(「ナマコの知」をもとめて―東アジアにおけるナマコ世界の多様性
ひと・海・資源のダイナミクス―東南アジア海域世界におけるバジャウ人と商業性)
第2部 森―熱帯雨林の撹乱と資源をとりまくヒトと制度(沈香の森をめぐる人びと―東カリマンタン二〇〇七年の記録
持続可能な木材調達をめぐるポリティクス―森林認証制度と2020東京オリンピック
森林消失の比較政治学―熱帯アジアの違法伐採と森林の未来)
第3部 里―グローバル化と地域文化の継承(植物と体験の資源化―東南アジア島嶼部におけるジュズダマ属の利用をめぐって
牧畜民にとっての生態資源とその変貌―バルカン半島ブルガリアでの乳加工技術を中心として
山村を未来へ継ぐ―高知県大豊町の過去と未来)
第4部 生態資源の未来(ヴァナキュラーな地球環境問題)

著者紹介

山田 勇 (ヤマダ イサム)  
京都大学農学研究科卒業(農学博士)。京都大学名誉教授。専門は森林生態学。1995年日本林学会賞、2003年大同生命奨励賞
赤嶺 淳 (アカミネ ジュン)  
フィリピン大学大学院人文学研究科(Ph.D.、フィリピン学)。一橋大学大学院社会学研究科教授。専門は食生活誌学、フィールドワーク教育論
平田 昌弘 (ヒラタ マサヒロ)  
京都大学大学院農学研究科(博士、農学)。帯広畜産大学教授。専門は文化人類学、牧野生態学。2009年日本沙漠学会学術論文賞、2012年日本酪農科学会賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)