戦前の大金持ち
小学館新書 329
出版社名 | 小学館 |
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出版年月 | 2018年6月 |
ISBNコード |
978-4-09-825329-6
(4-09-825329-1) |
税込価格 | 990円 |
頁数・縦 | 221P 18cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 倹約、質素などの言葉が美徳として語られることの多い日本では、現代の大企業のトップであっても、個人として豪勢にお金を使う欧米の「大富豪」のようなイメージをまとった人物はきわめて少ないように思われる。だが、現代日本人にはさほど名前が知られていないものの、個性的でとてつもなくスケールの大きい「金持ち」たちが「戦前」を中心に存在していた。彼らの多くは、起業家であったり、家業を継いで大きくしたり、芸術家や政治家のパトロンであったりと、いずれも社会に大きなインパクトを与える業績を残した。本書では、そうした、言わば“本物の金持ち”7人を取り上げ、それぞれの生い立ちと業績を辿り(本文では【評伝】に当たる)つつ、現代の企業家や企業、社会と比較した解説を加えている。本書に取り上げられたのは、いずれも組織に頼りすぎることなく、自立した「個」を持っていたようだ。編者の出口治明氏は、ライフネット生命創業者で、現在、立命館アジア太平洋大学(APU)学長を務める。 |
商品内容
要旨 |
かつての日本には、ジョブズやゲイツ並みの起業家がゴロゴロいた。孫文の辛亥革命をパトロンとして支えた梅屋庄吉、武器商人から一大財閥を築いた大倉喜八郎など、カネで近代日本を動かした男たちの型破りの発想力や行動力に学ぶ。 |
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目次 |
第1章 “革命プロデューサー”梅屋庄吉 |
出版社・メーカーコメント
昔の日本にはジョブズ並みがゴロゴロいた!これまで日本の経営者といえば、「メザシの土光」に代表される質素倹約型が理想像とされてきたはずだ。しかし、それは果たして本当に伝統的な「日本の大金持ち」の姿なのだろうか。歴史を紐解けば、戦前の日本には、個性的でスケール感溢れる起業家たちがゴロゴロいた。戦前の日本は、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツ並みの人材が揃ったシリコンバレーのような場所だったのだ。武器商人から一大財閥を築いた大倉喜八郎、孫文の辛亥革命をパトロンとして支えた梅屋庄吉、パリで「蕩尽王・バロン薩摩」として名を馳せた薩摩治郎八……彼らの豪快なカネの稼ぎ方・使い方を見ていると、今の日本のビジネス界がずいぶんとこじんまり見えてくるに違いない。戦後のサラリーマン型経営が終わりを迎えた今こそ、彼らの型破りな発想力に学びたい。