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ヒロシマ・パラドクス 戦後日本の反核と人道意識

出版社名 勉誠社
出版年月 2018年7月
ISBNコード 978-4-585-23063-2
4-585-23063-7
税込価格 3,520円
頁数・縦 280,3P 20cm

商品内容

要旨

原爆は「人類」の上ではなく、ひとりひとりの人間の上に落ちた―なぜ原爆が「人類の過ち」なのか。なぜ原爆の「経験」を「継承」しなければならないのか。原爆の体験者たちは、どのような苦しみを抱えて、戦後を生きたのか。広島への原爆投下が、人類すべての過ちとして、普遍化されていく歴史的・社会的背景を追い、戦後の日本と広島がかかえる「核」をめぐる矛盾を問い直す。

目次

ヒロシマの普遍主義
第1部 創られたヒロシマ―普遍主義の力学(占領と復興―普遍主義の誕生
原水爆禁止運動と広島―人道主義と超政治的立場
原水爆禁止運動の分裂と広島市行政―権力の拡大)
第2部 遺産化する被爆体験―継承の力学(被爆体験の遺産化―被災の資料と記録の運動
継承の制度化―体験を語る活動と教育)
第3部 生きている原爆―暴力の力学(傷と痛み
ホウシャノウが現れるとき
死者とともに生きる)
反原爆の立場―もうひとつの普遍主義

著者紹介

根本 雅也 (ネモト マサヤ)  
1979年生まれ。日本学術振興会特別研究員(PD)。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)