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この血の流れ着くところ

出版社名 新潮社
出版年月 2018年7月
ISBNコード 978-4-10-350572-3
4-10-350572-9
税込価格 1,836円
頁数・縦 270P 20cm

商品内容

要旨

物心ついたとき、わたしはもう「幕屋」で暮らしていた。そこは、今でいう「シェアハウス」のような場所で、神様の話をする「先生」のもと、風俗と覚しき仕事をしている女の人や、行き場のない母子が共同生活を営んでいた。先生を崇拝していた母は、少ない稼ぎのほとんどを幕屋に入れ、「ほんまに立派な人なんやで」が口癖だったが、父親の記憶がないわたしは、大人の男性である「先生」と、どう接していいか分からずにいた。そんなある日、先生の小さな嘘を知ったことをきっかけに、わたしと先生は、誰にも言えない、「秘密の儀式」の共犯者となる。―あのことは、決して「なかったこと」になんかできない。貧困、いじめ、共同生活、シングルマザー、そして信仰。親が子の幸せを願うとは、いかなることか?親子とは、いったい何なのだろうか?

著者紹介

滝田 愛美 (タキタ エミ)  
1981年東京都生まれ。東京外国語大学外国語学部(朝鮮語)、東京大学文学部(宗教学)卒業。第13回「女による女のためのR‐18文学賞」読者賞を受賞し、2016年、『ただしくないひと、桜井さん』で単行本デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)