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世界で一番売れている薬 遠藤章とスタチン創薬

小学館新書 331

出版社名 小学館
出版年月 2018年8月
ISBNコード 978-4-09-825331-9
4-09-825331-3
税込価格 902円
頁数・縦 253P 18cm

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要旨

世界トップクラスの売上を誇り、膨大な数の患者を救った“奇跡の薬”スタチン。心疾患や脳梗塞の発症を抑える高脂血症薬だ。これは実はある日本人研究者が、優れた洞察と地道な試行錯誤の末に世界で初めて発見した薬なのだ。だが実際には米国の製薬会社が最初に発売した。どういうことだろうか。本書は、1973年に青カビからスタチンを発見した、当時三共(現・第一三共)の研究所に勤めていた遠藤章博士の足跡を辿るノンフィクション。創薬の努力、当初の社内における無理解、国内外の研究者の協力、米国製薬会社との開発・販売をめぐる攻防などを、本人や関係者への取材や文献をもとにリアルに描き出している。数々の医学・生理学賞を受賞し“ノーベル賞に最も近い日本人”の一人とされる遠藤博士は現在、東京農工大学特別栄誉教授、バイオファーム研究所代表取締役所長等を務めている。著者の山内喜美子氏は、宮崎放送アナウンサー、「サンデー毎日」記者、ニッポン放送リポーターなどを経てノンフィクション作家として活躍。なお、本書は2007年に出版された同名の単行本を元本としている。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2018年09月11日]

商品内容

要旨

ガードナー国際賞、ラスカー臨床医学研究賞、アルパート賞、ウィーランド賞…海外の著名な医学賞を次々に受賞し、日本人初の全米発明家殿堂入りも果たした農学博士・遠藤章。全世界で推定4000万人が飲んでいるとされる高脂血症薬「スタチン」を世界で最初に発見したその功績は、今も高く評価されている。心疾患や脳梗塞の発症を抑え、患者の3人に1人の命を救ったこの「奇跡の薬」はいかに生まれ、どのような運命をたどったのか。新薬誕生のドラマと熾烈な開発競争を描く奇跡の創薬物語。

目次

第1章 原点はハエトリシメジ
第2章 コレステロールとの出会い
第3章 新薬の種
第4章 障壁
第5章 世界初の治験
第6章 メルクとの攻防
第7章 世紀の薬へ
第8章 スタチンのその後

出版社・メーカーコメント

世界を救う“奇跡の薬”は日本人が生んだガードナー国際賞、ラスカー臨床医学研究賞、アルパート賞、ウィーランド賞……海外の著名な医学賞を次々に受賞し、日本人初の全米発明家殿堂入りも果たした農学博士・遠藤章。その遠藤博士が世界で初めて発見したのが、コレステロール値を下げて心疾患や脳梗塞の発症を抑える高脂血症治療薬「スタチン」だ。この”世紀の薬”は、いかに生まれ、どのような運命をたどったのか――。“ノーベル賞に最も近い日本人”の1人とされる遠藤博士による新薬誕生のドラマから製薬・医学界の熾烈な開発競争までを描く“奇跡の創薬”物語。本書には、多くの日本人の心に響く遠藤博士の言葉が並んでいる−−。「自分の将来を決めるのは自分だけしかいない」「挑戦するなら、大きなこと。社会的関心も大きいものから選びなさい。夢はタダだから、大きいほうがいい」「今の時代、お金が大事といいますが、人が本当に生きる喜びや価値を見出せるのは、使命感を持って世の中のためになることをやった時。私は、日本の会社や日本のためというより、世界中で必要とされているからやろうと考えて挑戦してきました」「人のいやがることに、大きな発見があることが多い」

著者紹介

山内 喜美子 (ヤマウチ キミコ)  
1962年、福岡県生まれ。1985年、早稲田大学第一文学部演劇専攻卒業後、宮崎放送アナウンサー、「サンデー毎日」記者、ニッポン放送リポーターなどを経て、1991年『告知せず』(文藝春秋)でデビュー。『世界で一番売れている薬』で第13回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞。2013年に東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。執筆の傍ら、独唱、合唱、語りなどで演奏会にも出演する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)