• 本

ヒステリック・サバイバー

徳間文庫 ふ39−2

出版社名 徳間書店
出版年月 2018年9月
ISBNコード 978-4-19-894395-0
4-19-894395-8
税込価格 724円
頁数・縦 316P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 《光が明るければ明るいほど、その周りにできる影は濃い》

    《光が明るければ明るいほど、その周りにできる影は濃いものになると》
     年齢を経て、美化され過ぎてしまったのではないかと思うほど綺麗な青春が存在していることに違和感を覚えたことはないでしょうか? 本書はそういった違和感を覚える人に読まれて欲しい一冊です。いじめや身近な暴力を扱った学園小説は多いですが、暴力や狂気に走る者に対する見方や明確に区切られた勧善懲悪的な描き方を否定し、徹頭徹尾、理解の難しさに重点を置くスタイルなど、本書は過激な内容に反して、とても誠実な物語という印象を抱きました。過去のトラウマにより暴力に対して過敏になっている主人公の造形も魅力的でした。
     運動部とオタクの対立を描いた学園小説、という言葉だけでは想像できないほどに、本書は昏く、重い。読んでいる間、自身の中にある嫌な部分や弱い部分を何度も刺激されました。正直、読んで苦しくなる場面もあった。それでも優しさが残る結末の余韻とともに本を閉じた時、この小説に出会えて良かった、という気分になりました。

    (2018年12月24日)

商品内容

要旨

アメリカの学校で学んでいた三橋和樹は、“スクールカースト”の対立によって起きた銃乱射事件に巻き込まれてしまう。傷心のまま日本へと帰国する和樹。しかし日本の学校にもアメリカと同様、スポーツ組とオタクなどによる対立構造が存在していた。ある日、エアガンの無差別発砲事件が和樹の町で起こる。立場の弱い者たちの仕業ではないかとの噂に、和樹は真相を探ろうとするが…。

おすすめコメント

ハードボイルドの旗手・深町秋生が贈る、学園バトルロワイアル!

著者紹介

深町 秋生 (フカマチ アキオ)  
1975年山形県生まれ。2004年、『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞してデビュー。2011年『アウトバーン 組織犯罪対策課 八神瑛子』が累計40万部を超え大ブレーク。2014年には『果てしなき渇き』が映画化され話題を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)