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和紙植物

ものと人間の文化史 181

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2018年9月
ISBNコード 978-4-588-21811-8
4-588-21811-5
税込価格 3,410円
頁数・縦 317P 20cm

商品内容

要旨

和紙の原材料となる雁皮(ガンピ)、三椏(ミツマタ)、楮(コウゾ)という三種の植物をとりあげ、その育成から伐採、皮剥ぎまでの工程を中心に、奈良時代以降から現代にいたる生産者たちの苦闘の歴史を描くとともに、生産地の過疎化・高齢化、野生獣による被害の問題にもおよんで和紙の未来に警鐘を鳴らす。

目次

第1章 高品質和紙を生む雁皮
第2章 雁皮紙を漉く村とその姿
第3章 耐久性抜群の和紙を生む三椏
第4章 局紙用三椏栽培の繁栄と衰退
第5章 三椏栽培と芳香ある美花の鑑賞
第6章 楮でつくる布
第7章 近世の楮紙郷と支配藩財政
第8章 楮栽培の普及と近年の衰退

著者紹介

有岡 利幸 (アリオカ トシユキ)  
1937年、岡山県に生まれる。1956年から1993年まで大阪営林局で国有林における森林の育成・経営計画業務などに従事。1993〜2003年3月まで近畿大学総務部総務課に勤務。2003年より2009年まで(財)水利科学研究所客員研究員。1993年第38回林業技術賞受賞。著書に『松と日本人』(人文書院、1993、第47回毎日出版文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)