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消えたフェルメール

インターナショナル新書 029

出版社名 集英社インターナショナル
出版年月 2018年10月
ISBNコード 978-4-7976-8029-4
4-7976-8029-6
税込価格 946円
頁数・縦 222P 18cm

商品内容

要旨

あの傑作はもう見られない?一九九〇年三月、米ボストンのガードナー美術館から十数点の美術品と共にフェルメールの“合奏”が盗まれた。以来約三〇年、美術ファンの期待も虚しく、その行方は杳として知れない。著者は他のフェルメール作品盗難事件を例に政治的な動機、コレクターの指示、保険金目当て…などの分析・推理をしつつ、FBIの最新捜査情報をもとに“合奏”の現在を追う。アート界最大のミステリーの新事実を報告する決定版。

目次

第1章 フェルメールとガードナー美術館盗難事件
第2章 美術品盗難の奇妙な世界
第3章 ガードナー美術館盗難事件の捜査、最初の二三年間
第4章 “恋文”と“ギターを弾く女”事件
第5章 “手紙を書く女と召使い”、最初の盗難事件
第6章 一七世紀、フェルメールのコレクターたち
第7章 “手紙を書く女と召使い”、二度目の盗難事件
第8章 今、“合奏”はどこに?

おすすめコメント

あのフェルメールの傑作はもう見られない? 1990年3月、米ボストンのプライベー美術館、イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館からレンブラントの〈ガリラヤの海の嵐〉を含む10数点の美術品と共にフェルメールの〈合奏〉が盗まれた。以来、約30年、美術ファン、美術館関係者の期待も虚しく、〈合奏〉はその姿を現していない。  著者は他のフェルメール作品〈手紙を書く女と召使い〉〈恋文〉〈ギターを弾く女〉が盗まれた事件の背景を分析し、IRA(アイルランド共和軍)の関与などの政治的な動機、保険金目的、富豪コレクターの指示……といった側面から推理。同時にFBIによる捜査の進捗からもアート界最大のミステリーを追う。加えて、パトロンの存在、カメラ的な技術の導入、現存するものは最大37点といわれる作品数など画家フェルメールの謎にも言及。   2000年刊『盗まれたフェルメール』を踏まえつつ、〈合奏〉にまつわる新事実を報告する決定版。         第七章 〈手紙を書く女と召使い〉二度目の盗難事件    第八章 今、〈合奏〉はどこに?

著者紹介

朽木 ゆり子 (クチキ ユリコ)  
ジャーナリスト、ノンフィクション作家。東京都生まれ。国際基督教大学、米コロンビア大学大学院に学ぶ。フリーランスライター、編集者となり、1987〜92年、『エスクァイア日本版』誌副編集長。94年よりニューヨーク在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)