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聖遺物崇敬の心性史 西洋中世の聖性と造形

講談社学術文庫 2528

出版社名 講談社
出版年月 2018年10月
ISBNコード 978-4-06-513518-1
4-06-513518-4
税込価格 1,298円
頁数・縦 306P 15cm

商品内容

要旨

ヨーロッパ中世、民衆は聖なるものが持つパワーに限りない憧憬を抱く。宝石や黄金よりも価値があり、病気を治癒し罪も清めるとされた聖遺物。聖人の遺体や遺灰、また身にまとったもの、手に触れたものは、教会の宝物となり民衆を惹きつける。救済と奇跡を求めたキリスト教社会の熱狂と、それら遺物の展観形態が芸術へと昇華される過程をたどる。

目次

第1章 聖遺物の力
第2章 トランスラティオ(聖遺物奉遷)と教会構造
第3章 黄金のシュライン―聖遺物を納める容器
第4章 聖遺物容器のさまざまな形態
第5章 聖なる見世物―聖遺物/聖遺物容器の人々への呈示
第6章 聖なるカタログ
終章 聖性の転移

おすすめコメント

聖人の遺骨や身に触れたものなど「聖遺物」はキリスト教社会の中でいかに重んじられたか。聖職者・民衆の熱狂と芸術への昇華の過程。

著者紹介

秋山 聰 (アキヤマ アキラ)  
1962年、神戸市に生まれる。東京大学大学院人文科学系研究科博士課程満期退学。哲学博士(フライブルク大学)。現在、東京大学大学院教授。専攻は西洋美術史。主な著書に『デューラーと名声』(中央公論美術出版、第七回地中海学会ヘレンド賞/第二回日本学術振興会賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)