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日本婦道記

新潮文庫 や−3−6

出版社名 新潮社
出版年月 2018年11月
ISBNコード 978-4-10-113481-9
4-10-113481-2
税込価格 1,045円
頁数・縦 725P 16cm

商品内容

要旨

妻が死んだ。久方ぶりにその手を握り、はっとする。酷く荒れていた。金銭で困らせたことはなく、優雅な生活を送っているとばかり思っていたのに、その手は正に働く女の手であった―(「松の花」)。厳しい武家社会の中で家族のために生き抜いた女性たちの、清々しいまでの強靭さと、凛然たる美しさや哀しさが溢れる三十一の名編。

著者紹介

山本 周五郎 (ヤマモト シュウゴロウ)  
1903‐1967。山梨県生れ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。1926(大正15)年4月『須磨寺附近』が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。『日本婦道記』が’43(昭和18)年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。’58年、大作『樅ノ木は残った』を完成。以後、『赤ひげ診療譚』(’58年)『青べか物語』(’60年)など次々と代表作が書かれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)