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唐牛伝 敗者の戦後漂流

小学館文庫 さ19−2

出版社名 小学館
出版年月 2018年11月
ISBNコード 978-4-09-406579-4
4-09-406579-2
税込価格 957円
頁数・縦 567P 15cm

商品内容

要旨

装甲車を乗り越えよ―。その男は国会前に群がった学生たちに吃哮すると、車の上から警官隊にダイブした。全学連委員長・唐牛健太郎。六〇年安保はこの男が火をつけた。しかし、500万人の若者を熱狂させた「政治の季節」は岸信介政権退陣とともに過ぎ去る。ともに闘った若者たちは社会に戻り、高度経済成長を享受した。唐牛健太郎だけはヨットスクール経営、居酒屋店主、漁師と職を変え、日本中を漂流した。彼はなぜ、“何者か”になることを拒否したのか。ノンフィクション作家・佐野眞一が北は紋別、南は沖縄まで足を運んだ決定版評伝。

目次

第1章 装甲車を乗り越えよ
第2章 革命前夜
第3章 闇に蠢く
第4章 逃避行
第5章 闘士たちのその後
第6章 与論・紋別・喜界島
第7章 名もなき死

出版社・メーカーコメント

六〇年安保に火をつけた男の全生涯装甲車を乗り越えよ――。その男は国会前に群がった学生たちに咆哮すると、車の上から、警官隊にダイブした。全学連委員長・唐牛健太郎。六〇年安保はこの男の情念が火を付けた。しかし、500万人の男を熱狂させた「政治の季節」は岸信介政権退陣とともに過ぎ去る。ともに闘った若者たちは社会に戻り、高度経済成長を享受した。唐牛健太郎だけはヨットスクール経営、居酒屋店主、漁師と職を変え、日本中を漂流した。彼はなぜ、“何者か”になることを拒否したのか。ノンフィクション作家・佐野眞一が北は紋別、南は沖縄まで足を運んだ傑作評伝。◎解説「敗者への深い想い」――川本三郎(評論家)

著者紹介

佐野 眞一 (サノ シンイチ)  
ノンフィクション作家。1947年東京生まれ。1997年に『旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三』で大宅賞、2009年に『甘粕正彦 乱心の曠野』で講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)