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慶應義塾文学科教授永井荷風

集英社新書 0959

出版社名 集英社
出版年月 2018年12月
ISBNコード 978-4-08-721059-0
4-08-721059-6
税込価格 1,034円
頁数・縦 317P 18cm

商品内容

要旨

『あめりか物語』や『ふらんす物語』、『〓(ぼく)東綺譚』などの著者にして、稀代の好色文学者としても知られる永井荷風。その荷風は、明治末期から大正初期にかけて慶應義塾の文学科教授として後進の指導に当たり、大学の機関誌「三田文學」を創刊。それらを通じて久保田万太郎、水上瀧太郎、佐藤春夫、堀口大學ら門下生を文学者として世に送り出した優れた教育者でもあった。だが、大学教授・永井荷風についてきちんと光が当てられたことはこれまで一度もなかった。「性」と「反骨」の文学者・永井荷風の教育者としての実像と、慶應義塾、ひいては日本の文学界に与えた功績と影響を、初めて詳らかにした渾身の評論。

目次

「黒い服」を着た紳士がもたらしたもの
真正モダニスト永井荷風の誕生
孤立する新帰朝文学者
森鴎外と上田敏の推輓で文学科教授に就任
三田山上に現出した「文学的自由空間」
「三田文學」創刊―反自然主義文学の旗手として
「三田文學」から飛び立った荷風門下生
荷風教授、三田山上を去る
永井荷風が百年後の慶應に遺したもの

おすすめコメント

稀代の好色文学者として知られる永井荷風は慶應義塾文学科教授として活躍、「三田文學」を創刊し、門下生を文学者として世に送り出した優れた教育者でもあった。その実像と功績を明らかにする。

著者紹介

末延 芳晴 (スエノブ ヨシハル)  
1942年、東京都出身。文芸評論家。東京大学文学部卒業。1973年よりNYに在住し、米国文化の批評・評論活動を行う。1997年、『永井荷風の見たあめりか』(中央公論社)の刊行後帰国。以後、文学評論、映画評論の分野で執筆活動を続ける。『正岡子規、従軍す』(平凡社)で第二四回和辻哲郎文化賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)