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謎とき『風と共に去りぬ』 矛盾と葛藤にみちた世界文学

新潮選書

出版社名 新潮社
出版年月 2018年12月
ISBNコード 978-4-10-603835-8
4-10-603835-8
税込価格 1,404円
頁数・縦 283P 20cm

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商品内容

要旨

前衛的でときにラディカルな文体戦略を駆使して描かれたのは、分裂と融和、衝突と和解、否定と肯定、ボケとツッコミから成る「壮大な矛盾のかたまり」であった。『風と共に去りぬ』を新たに翻訳した著者ならではの精緻なテクスト批評に、作者ミッチェルとその一族のたどった道のりを重ね合わせ、現代をも照射する古典名作の「読み」を切り拓く画期的論考。

目次

第1章 映画と翻訳―世界的成功の内実(原作と映画の奇跡的な関係
日本語への翻訳最初期)
第2章 潮に逆らって泳ぐ―文学史における立ち位置(萌えの文学とキャラ小説
マーガレット・ミッチェルはどこにいる?
前衛と伝統の小説技法 キャラクター造り)
第3章 人種と階層のるつぼへ―多文化的南部へのまなざし(『風と共に去りぬ』の生みだした多様性
数々の多岐の道がここに至る
クー・クラックス・クランをめぐる猿芝居)
第4章 文体は語る、物語も人生も―対立と融和、ボケとツッコミの構造(映画の成功とジレンマ
「なにが書かれているか」ではなく「どう描かれているか」
最大の謎―ビッチ型ヒロインはなぜ嫌われないのか?)
第5章 それぞれの「風」を読み解く―四人の相関図(パンジー・ハミルトンの奇妙な消失
黒のヒロイン、聖愚者メラニー・ウィルクスの闇
アシュリ・ウィルクスの名誉と性欲
仮面道化師レット・バトラーの悲哀
切断された相関図)

著者紹介

鴻巣 友季子 (コウノス ユキコ)  
1963年、東京生まれ。翻訳家、文芸評論家。英語圏の現代文学の紹介と共に古典新訳にも力を注ぐ。訳書多数。翻訳に関する著書も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)