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モンスターマザー 長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い

新潮文庫 ふ−41−3

出版社名 新潮社
出版年月 2019年2月
ISBNコード 978-4-10-131183-8
4-10-131183-8
税込価格 594円
頁数・縦 334P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 身に覚えの無い罪、理不尽な出来事と闘った人々の記録

    《いじめによって心に深い傷を負い、自殺にまで追い込まれる子供はもちろん犠牲者である。だが一方、いじめの加害者だと決めつけられて濡れ衣を着せられ、やはり深い傷を負う子供がいることもわかってほしい。彼らもまた犠牲者なのだ――。》
     まずお伝えしておきたいのが、この感想は本書で書かれていることが真実であるということを前提にしたものです。もしかしたら関係者たちのひととなりを知ったり、別の見方をした意見を聞く(著者の意見に反証する意見が出てくる可能性だってあるわけです)ことで、まったく違う印象を抱くことがあるかもしれません。本書の後書きには、《そもそも、権力=悪と決めつけることは、物事を判断する目をゆがめ、ひいては事実を見誤ることにつながると思う。》とあるが、本書はそういった腑に落ちやすい考えに流れる世論に対して注意を促しているように私には思えました。そんな本書だからこそ、こういった前置きをさせてもらいました。
    《いじめ問題をきっかけに自殺した少年の母親が学校側と敵対する》という誤解を恐れずに言えば腑に落ちやすい構図への違和感の正体が綿密な取材によって浮き彫りになっていく秀逸なノンフィクショ

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    (2019年2月2日)

商品内容

要旨

不登校の男子高校生が久々の登校を目前にして自殺する事件が発生した。かねてから学校の責任を異常ともいえる執念で追及していた母親は、校長を殺人罪で刑事告訴する。弁護士、県会議員、マスコミも加わっての執拗な攻勢を前に、崩壊寸前まで追い込まれる高校側。だが教師たちは真実を求め、反撃に転じる。そして裁判で次々明らかになる驚愕の真実。恐怖の隣人を描いた戦慄のノンフィクション。

目次

第1章 家出
第2章 不登校
第3章 悲報
第4章 最後通牒
第5章 対決
第6章 反撃
第7章 悪魔の証明
第8章 判決
第9章 懲戒
終章 加害者は誰だったのか

著者紹介

福田 ますみ (フクダ マスミ)  
1956(昭和31)年横浜市生れ。立教大学社会学部卒。専門誌、編集プロダクション勤務を経て、フリーに。犯罪、ロシアなどをテーマに取材、執筆活動を行なっている。『でっちあげ』で第六回新潮ドキュメント賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)