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サンデル教授、中国哲学に出会う

出版社名 早川書房
出版年月 2019年1月
ISBNコード 978-4-15-209832-0
4-15-209832-5
税込価格 2,970円
頁数・縦 356P 20cm

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要旨

「白熱教室」としてハーバード大学での「正義」をめぐる講義がテレビ番組等で紹介され、日本でも人気を博したマイケル・サンデル教授。中国でも同教授の著作は広く読まれており、注目度も高いそうだ。しかし文化や哲学的伝統の異なる中国で、サンデル教授の理論はどう受け止められているのだろうか。本書では、中国と米国の9人の研究者が、マイケル・サンデル教授の理論と、儒教、道教といった中国哲学の関係についてそれぞれが分析した論考と、それらに対するサンデル教授の応答を掲載。9人の論客は、同教授の正義や共同体、道徳をめぐる主張に対し、時に率直に批判しながら、西洋哲学にはなかった新しい視点や道徳観を提示している。編著者のマイケル・サンデル氏は政治哲学を専門とするハーバード大学教授、ポール・ダンブロージョ氏は中国の華東師範大学准教授で中国哲学を専門とする。なお、ダイジェストではシンガポールの南洋理工大学哲学教授の李晨?氏、中国・復旦大学哲学学院教授の白?東氏による論考と、サンデル氏の応答を取り上げた。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2019年3月6日]

商品内容

要旨

「他家の羊を盗んだ父親を、正直者の息子は告発すべきか?」自由を重んじる西洋哲学の伝統に照らせば、答えは「イエス」だ。個人の道徳心が、親への忠義に妨げられてはならない。一方、儒教の祖・孔子はこの問いに「ノー」と答える。彼によれば、親は子をかばい、子は親をかばう、これが真の正直さである。一体どちらが正しいのだろう?ハーバード大学の超人気教授にして“ニューズウィーク”中国版が選ぶ「最も影響力のある外国人」、マイケル・サンデル。彼の共同体主義は、孔子、孟子、荘子ら中国古代の賢人たちの教えとどのように響き合うのか?政治、ジェンダー、遺伝子操作など現代の最重要テーマをめぐる気鋭の研究者9人の論考にサンデル教授が応答する、正義論の新展開。

目次

1 正義、調和、共同体(調和なき共同体?―マイケル・サンデルへの儒教的批評
個人、家族、共同体、さらにその先へ―『これからの「正義」の話をしよう』におけるいくつかのテーマに関する儒教的考察 ほか)
2 市民の徳と道徳教育(市民道徳に関するサンデルの考え方
儒教から見たサンデルの『民主政の不満』)
3 多元主義と完全性―サンデルと道家思想の伝統(ジェンダー、道徳的不一致、自由―中国というコンテクストにおけるサンデルの共通善の政治
満足、真のそぶり、完全さ―サンデルの『完全な人間を目指さなくてもよい理由』と道家思想)
4 人間の概念―サンデルと儒教的伝統(儒教倫理における「人間」を理論化する
道徳的主体なき道徳性についてどう考えるべきか ほか)
5 マイケル・サンデルによる応答(中国哲学から学ぶ)

著者紹介

サンデル,マイケル (サンデル,マイケル)   Sandel,Michael J.
1953年生まれ。ハーバード大学教授。専門は政治哲学。ブランダイス大学を卒業後、オックスフォード大学にて博士号取得。2002年から2005年にかけて大統領生命倫理評議会委員。1980年代のリベラル=コミュニタリアン論争で脚光を浴びて以来、コミュニタリアニズムの代表的論者として知られる。2018年10月、スペインの皇太子が主宰するアストゥリアス皇太子賞の社会科学部門を受賞した
ダンブロージョ,ポール (ダンブロージョ,ポール)   D’Ambrosio,Paul J.
華東師範大学准教授。専門は中国哲学。同大学の修士・博士課程英語使用コースのプログラム・コーディネーター、異文化センター主任。儒教、道教、新道教、現代比較哲学についての論文を多数執筆、現代中国語で書かれた文献の英訳も手がける
鬼澤 忍 (オニザワ シノブ)  
翻訳家。1963年生まれ。成城大学経済学部経営学科卒。埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)