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戦場のレビヤタン

出版社名 文藝春秋
出版年月 2019年1月
ISBNコード 978-4-16-390985-1
4-16-390985-0
税込価格 1,705円
頁数・縦 161P 20cm

商品内容

要旨

第160回芥川賞候補作。武装警備員としてイラクに赴いたKに、さまざまな思いが去来する。何が日常で何が非日常か。日本と戦地を隔てるものは。誰が敵で誰が味方なのか。荒涼とした紛争地、資本主義社会の裏側を乾いた筆致で描き出す。著者デビュー作「市街戦」も併録。

おすすめコメント

風が吹いている。おれは、その風を肌でしっかりと感じながら、レンジローバーの後部座席で揺られている。 英国系の石油プラントを守るため、イラクの紛争地帯に進んで身を投じた武装警備員のKは、キルクークからアルビルへ伸びる国道を北上していた。 荒涼とした紛争地。戦火はおさまったかに見える地で、わき上がる問いに答えは出ない。 なぜこの地にやってきたのか、戦争とは何か、何が戦争を作り出すのか。敵は誰なのか。 大義なき戦争、警察国家が撤退した後の世界の風景を淡々と乾いた筆致で描き出す21世紀の戦争文学。著者デビュー作「市街戦」を併録。

著者紹介

砂川 文次 (スナカワ ブンジ)  
1990年大阪府生まれ。神奈川大学卒。元自衛官、都内区役所勤務。2016年「市街戦」で第一二一回文學界新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)