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横田空域 日米合同委員会でつくられた空の壁

角川新書 K−247

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2019年2月
ISBNコード 978-4-04-082232-7
4-04-082232-3
税込価格 924円
頁数・縦 285P 18cm

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要旨

日本列島の上空に、民間の航空機がほとんど飛ぶことができない、広大な空域があるのをご存じだろうか。「横田空域」と呼ばれる首都圏上空を含むそのエリアは米軍の管制下にあるため、民間機は羽田空港への離着陸時などに不自然な迂回を強いられる。しかもこの空域の設定は日本の国内法に定めがない。本書では、日米合同委員会という密室の協議機関で定められた「横田空域」にスポットを当てる。日本の高級官僚と在日米軍高官で構成される日米合同委員会は、合意文書や議事録が原則非公開であり、そこでの合意事項や密約に国会の承認は必要ない。それでいてそこでの決定事項は日米両政府に強い拘束力を持つ。そんな異例づくしの日米合同委員会、横田空域について本書では、入手可能な資料や報道をもとに、実態やこれまでの経緯などを明らかにする。著者は1957年生まれのジャーナリスト。少数民族の自治権をめぐる戦いと生活と文化を長期取材した記録である『森の回廊』(NHK出版)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞している。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2019年3月19日]

商品内容

要旨

羽田空港を使用する民間機は、常に急上昇や迂回を強いられている。米軍のための巨大な空域を避けるためだ。主権国家の空を外国に制限されるのはなぜなのか。密室の合意が憲法体系を侵食し、法律を超越している実態を明らかにする。

目次

第1章 首都圏の空を覆う「横田空域」(東京の真ん中にある米軍ヘリ基地
ヘリの騒音や墜落の不安 ほか)
第2章 「横田空域」を米軍が手放さない理由(横田は軍事空輸のハブ基地
オスプレイが首都圏の空を飛び回る ほか)
第3章 エスカレートする低空飛行訓練(首都圏の上空でもひんぱんに訓練が
全国を縦横断する低空飛行の訓練ルート ほか)
第4章 米軍を規制できるドイツ・イタリアとできない日本(世界的にみても異例な「横田空域」
米軍の活動を規制できるドイツとイタリア ほか)
第5章 米軍に対していかに規制をかけるか(生命と人権を守るために米軍を規制
航空法特例法の改定・廃止を求めて ほか)

おすすめコメント

首都圏を広く高く覆う空の壁、無理のある離着陸を強いられる民間機 羽田や成田を使用する民間機は、常に急上昇、急降下を強いられている。米軍のための巨大な空域を避けるためだ。主権国家の空を外国に制限されるのはなぜなのか。密室で決められる知られざる法体系を明らかにする。

著者紹介

吉田 敏浩 (ヨシダ トシヒロ)  
1957年、大分県臼杵市生まれ。明治大学文学部卒業。ジャーナリスト。ビルマ(現ミャンマー)北部のカチン人など少数民族の自治権を求める戦いと生活と文化を長期取材。その様子を記録した『森の回廊』(NHK出版)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。近年は戦争のできる国に変わるおそれのある日本の現状などを取材。『「日米合同委員会」の研究』(創元社)で日本ジャーナリスト会議賞(JCJ賞)を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)