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100年かけてやる仕事 中世ラテン語の辞書を編む

出版社名 プレジデント社
出版年月 2019年3月
ISBNコード 978-4-8334-2315-1
4-8334-2315-4
税込価格 1,980円
頁数・縦 301P 20cm

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商品内容

要旨

2013年、イギリスである書物が100年以上の年月をかけて完成した。『中世ラテン語辞書』である。話し言葉としては既に死んでいる言葉の辞書をつくったところでさほどの需要も見込めず、絶対にもうけにはならない。誰がそんな活動に資金を提供したのか?「言葉集め」をしたボランティアたちにはどんな動機があったのか?使うあてもなく、完成するかもわからない書物に時間と精力を注ぎ込んだ人たちの営みから、人間の「働く意味」を追ったノンフィクション。

目次

第1章 羊皮紙のインク
第2章 暗号解読器の部品
第3章 コスト削減圧力との戦い
第4章 ラテン語の重要性
第5章 時代的背景
第6章 学士院の威信をかけて
第7章 偉人、奇人、狂人
第8章 ケルト文献プロジェクト
第9章 日本社会と辞書
第10章 辞書の完成

おすすめコメント

2013年、イギリスが国家プロジェクトとして作った最初の完全な中世ラテン語辞書が完成した。このプロジェクトが始動したのは第一次世界大戦が始まる前年の1913年。以来、戦争の混乱の中でも辞書プロジェクトは途切れることなく細々と続いてきた。言語集め(ワードハント)には数多くのボランティアが参加。完成した中世ラテン語辞書は英国辞書作史の到達点ともいえる。ボランティアたちは生きている間に辞書が完成するとは考えていなかったが、なぜここまで精力を傾けたのか。辞書編集に関わった人々を訪ね歩き、後世に残る仕事に取り組むことの困難と喜びを追ったノンフィクション。後半では、日本人で辞書作りという特殊な仕事に携わった人々の話を通じて言葉を伝えていくという仕事を追体験。また、識者とともに漢文、アイヌ語、バベルの塔、シェイクスピアといった言葉にまつわる話題を追いながら、日本社会のなかで「100年かけてやる仕事」のもつ意義について改めて考える。

著者紹介

小倉 孝保 (オグラ タカヤス)  
1964年滋賀県長浜市生まれ。88年毎日新聞社入社。カイロ、ニューヨーク両支局長、欧州総局(ロンドン)長、外信部長を経て編集編成局次長。14年、日本人として初めて英外国特派員協会賞受賞。『柔の恩人「女子柔道の母」ラスティ・カノコギが夢見た世界』(小学館)で第18回小学館ノンフィクション大賞、第23回ミズノスポーツライター賞最優秀賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)