• 本

夢の迷い路

出版社名 光文社
出版年月 2019年3月
ISBNコード 978-4-334-91271-0
4-334-91271-0
税込価格 1,620円
頁数・縦 248P 19cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 正解を必要としないミステリ

     正解を求めないミステリ。いや正解を必要としないミステリといったほうが適切でしょうか。本書で解かれる謎は現在進行形のものではなく過去に起きたものであり、当事者によって真実が明かされる謎はほとんどなく、想像や推測によって辿りつく答えは、正解《らしき》ものなのですが、その曖昧さがとても魅力的です。苦さと甘さがないまぜになった曖昧な記憶が、謎が解けると同時に一気に蘇ってくるようなその魅力は多くの人に味わってもらいたいものです。
     美しい記憶が本当に美しい記憶だったとは限らないし、厭な記憶が本当に厭なものだったとは限らない。もうその記憶があった過去に戻ることは出来ないし、戻りたいとも思わない。それでもあの過去は、記憶は、とても大切な、大事なものだったのだ、ということを思い出させてくれるような一冊です。
     本書は『さよならは明日の約束』に続く、おバカ映画好き男子、柚木崎渓(ユッキー)と大食いの本好き少女、日柳永美(エミール)の二人を主人公にしたシリーズの第二短編集です。こんなことを気軽に言ってもいいのだろうか、と思いつつ(特に後書きを読むと)も、このシリーズは今後もずっと続いていって欲しいな

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    (2019年3月24日)

商品内容

要旨

あるきっかけで、同級生のエミールが気になって仕方がないユッキー。彼女の気を惹きたいのと、ひとりでは手に余るのとで、おそるおそる、声をかけた。「ダイイングメッセージって判る?相談に乗ってもらえないかなあ、と思って」ふたりは、失われた事件の道筋を辿りなおして、真相に到達することができるのか?事件は20世紀に起こった。時を経て、21世紀の彼女たちが驚くべき真相に辿りつく。記憶違いと忘却で、こんがらがった謎をほぐす、追憶と慕情の本格ミステリー。

出版社・メーカーコメント

あるきっかけで、同級生のエミールが気になって仕方がないユッキー。彼女の気を惹きたいのと、ひとりでは手に余るのとで、おそるおそる、声をかけた。「ダイイングメッセージって判る? 相談に乗ってもらえないかなあ、と思って」ふたりは、失われた事件の道筋を辿りなおして、真相に到達することができるのか?記憶違いと忘却で、こんがらがった謎をほぐします。追憶と慕情の本格ミステリー。

著者紹介

西澤 保彦 (ニシザワ ヤスヒコ)  
1960年、高知生まれ。米国私立エカード大学創作法専修卒。1995年、『解体諸因』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)