百花
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2019年5月 |
ISBNコード |
978-4-16-391003-1
(4-16-391003-4) |
税込価格 | 1,650円 |
頁数・縦 | 299P 20cm |
商品内容
要旨 |
大晦日、実家に帰ると母がいなかった。息子の泉は、夜の公園でブランコに乗った母・百合子を見つける。それは母が息子を忘れていく、始まりの日だった。認知症と診断され、徐々に息子を忘れていく母を介護しながら、泉は母との思い出を蘇らせていく。ふたりで生きてきた親子には、どうしても消し去ることができない“事件”があった。母の記憶が失われていくなかで、泉は思い出す。あのとき「一度、母を失った」ことを。泉は封印されていた過去に、手をのばす―。現代において、失われていくもの、残り続けるものとは何か。すべてを忘れていく母が、思い出させてくれたこととは何か。 |
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おすすめコメント
「あなたは誰?」息子を忘れていく母と、母との思い出を蘇らせていく息子。人生百年時代に光を投げかける、愛と記憶の物語