• 本

「身軽」の哲学

新潮選書

出版社名 新潮社
出版年月 2019年5月
ISBNコード 978-4-10-603839-6
4-10-603839-0
税込価格 1,320円
頁数・縦 221P 20cm

商品内容

要旨

人はなぜ、後半生になると重荷を下ろしたくなるのか。西行、親鸞、芭蕉、良寛に共通することは、人生の折返し点を過ぎ、歌や句にますます傾倒していったことだ。肩にのしかかった責務や思想、人間関係などから解き放され、旅に出て「うた」をつくった。孤独を楽しみ、軽やかな自由の世界にあそんだ。そろそろ私たちも、「ねばならない」生き方から少しずつ解放されようではないか。

目次

序章 存在の重さと軽さ(消化器系と循環器系
思想という重さ ほか)
第1章 西行の旅姿(マイルドな家出
西行の林住期 ほか)
第2章 親鸞の変容(親鸞と法然
三つの期 ほか)
第3章 芭蕉の乞食願望(「軽み」の境涯
西行と同じ「筋」 ほか)
第4章 良寛遁走(俗にあらず、沙門にあらず
芭蕉め、と良寛も ほか)

著者紹介

山折 哲雄 (ヤマオリ テツオ)  
宗教学者、評論家。1931(昭和6)年、サンフランシスコ生まれ。1954年、東北大学インド哲学科卒業。国際日本文化研究センター名誉教授(元所長)、国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)