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「うつ」は炎症で起きる

出版社名 草思社
出版年月 2019年5月
ISBNコード 978-4-7942-2394-4
4-7942-2394-3
税込価格 1,760円
頁数・縦 238P 19cm

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要旨

2017年に発表された世界保健機関(WHO)の報告書によると世界の「うつ病」患者数は、10年で約18%も増加したという。自殺原因の筆頭に挙がることも多いうつ病には、的確な治療と予防が求められる。そのためには原因の解明が必須だが、ここにきて有力な“容疑者”が浮上している。「炎症」だ。本書では、従来「心」の問題と捉えられることが多かった「うつ病」に、身体の免疫系が引き起こす「炎症反応」が関係する、という新たな理論を、事例を用いながら詳しく解説。長年にわたり治療法に進展のなかったこの病に、有効なアプローチが可能であることを示唆する。身体の疾患を気に病み、将来に絶望するなどといった思考や感情が「うつ」の原因ではなく、「炎症」がダイレクトにうつ病発症に結びつくことを、疫学調査や実験、症例などをもとに立証を試みている。著者は、ケンブリッジ大学の精神医学科長、および臨床神経科学学科のウルフソン脳イメージングセンター長。神経科学およびメンタルヘルス分野の世界的エキスパートとして知られる。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2019年07月26日]

商品内容

要旨

「心」だけが原因ではなかった。うつ治療に起きつつある革命を、世界的権威がわかりやすく解説。

目次

第1章 うつ病に関するまったく新しい考え方
第2章 免疫系とは何か、何をしているのか
第3章 炎症とうつの関係が無視された理由
第4章 医学はうつ病をどう扱ってきたか
第5章 どのようにうつは炎症で起きるか
第6章 なぜ免疫系はうつ病を起こさせるのか
第7章 これでうつ病治療は変わるのか

著者紹介

ブルモア,エドワード (ブルモア,エドワード)   Bullmore,Edward
ケンブリッジ大学の精神医学科長および臨床神経科学学科のウルフソン脳イメージングセンター長。ケンブリッジシャー&ピーターバラNHSファウンデーション・トラストの精神科の名誉専門医、および研究開発部部長でもある。文学士、医学士、博士、王立内科医協会員、王立精神医学会員、イギリス医学院会員。オックスフォード大学を経て、ロンドンの聖バーソロミュー病院で医学を学ぶ。香港大学で内科医として勤務した後、ロンドンのセントジョージ病院、王立ベスレム病院、モーズレイ病院で精神科医としての教育を受け、キングス・カレッジ・ロンドンの精神医学研究所で臨床科学者としての教育を受ける。1999年より、ケンブリッジ大学精神学科教授。2005年から、グラクソ・スミスクラインで非常勤講師をしており、現在、うつ病のための新たな抗炎症薬の開発のために産学協同体を率いている。神経科学およびメンタルヘルス分野の世界的エキスパートである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)