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失われた近代を求めて 下

朝日選書 986

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2019年6月
ISBNコード 978-4-02-263086-5
4-02-263086-8
税込価格 1,870円
頁数・縦 332P 19cm
シリーズ名 失われた近代を求めて

商品内容

要旨

「自然主義」と呼ばれた作品群は、「言えない」を主題とする小説として生まれ、いつしか赤裸々な「自分のこと」を告白する私小説へと変貌する。いま最も読まれなくなった文豪の代表作―島崎藤村『破戒』が達成したものと、国木田独歩『武蔵野』によって開かれた地平とは何か?「自然主義」との関わりから近代文学の核心に迫る第二部「「自然主義」と呼ばれたもの達」。そして、明治の始まる前年に生まれた夏目漱石、尾崎紅葉、幸田露伴、正岡子規、一つ年下の北村透谷らの作品を読み解く第三部では、明治を生きた第一世代の群像を「近代」と「前近代」の相克として活写する。西洋由来の「近代」を受け入れた日本人が何を求めたのか、その一方で「近代」によって失われたものとは何か、その謎と実相に迫る「明治二十年代の作家達」。橋本治による「近代」「文学」論の完結編。

目次

第2部 「自然主義」と呼ばれたもの達(承前)(「秘密」を抱える男達
国木田独歩と「自然主義」
とめどなく「我が身」を語る島崎藤村)
第3部 明治二十年代の作家達(青年と少年の断絶
北村透谷と浪漫主義
北村透谷のジレンマ
紅露時代)
近代が来てどんないいことがあると思っていたのだろうか?

おすすめコメント

「自然主義」と呼ばれたもの達は、「言えない」を主題とする小説として生まれ、いつしか赤裸裸な「自分のこと」を告白する私小説へと変貌する。国木田独歩と島崎藤村を中心に、「自然主義」との関わりから日本近代文学の核心に迫る第二部。そして、明治維新の前年に生まれた夏目漱石、尾崎紅葉、幸田露伴、正岡子規、一つ年下の北村透谷。 明治生まれの第一世代の群像を、彼らの作品読解を通して活写する橋本治の「近代」「文学」論の完結編。西洋由来の「近代」受け入れた日本人が求め、 「近代」によって失われたものとはなんなのか?

著者紹介

橋本 治 (ハシモト オサム)  
1948年東京都生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、1977年『桃尻娘』で小説現代新人賞佳作を受賞しデビュー。1996年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、2005年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、2008年『双調平家物語』で毎日出版文化賞、2018年『草薙の剣』で野間文芸賞を受賞。2019年1月に逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)