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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー The Real British Secondary School Days

出版社名 新潮社
出版年月 2019年6月
ISBNコード 978-4-10-352681-0
4-10-352681-5
税込価格 1,595円
頁数・縦 252P 20cm
シリーズ名 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

優等生の「ぼく」が通い始めたのは、人種も貧富もごちゃまぜのイカした「元・底辺中学校」 だった。ただでさえ思春期ってやつなのに、毎日が事件の連続だ。人種差別丸出しの美少年、 ジェンダーに悩むサッカー小僧。時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに 悩んだり……。何が正しいのか。正しければ何でもいいのか。生きていくうえで本当に大切な ことは何か。世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子と パンクな母ちゃんの著者は、 ともに考え悩み乗り越えていく。連載中から熱狂的な感想が飛び交った、 私的で普遍的な「親子の成長物語」。

著者・ブレイディみかこさんからの言葉

みなさんお忙しい中、わざわざ私のような不届き者の酒飲みババアの駄文について時間を割いて書いてくださっていて、いやちょっと泣きそうになっています( ←けっして酔っているからではない)。 ふつう、本を書いたときには「よっしゃー!」とか「うーん……」とか正直いろいろ 感慨はあるんですけど、この本に関してはあまりに自分に近いところにある物事を 書いているので、よくわからないというか、いったいこんなものを人様が読んで おもしろいんだろうか。という気持ちしかなかったので、励みになります。 書店員のみなさま、本当にありがとうございます。 サンクス・ア・ミリオンどころか、サンクス・ア・ビリオンです。

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

    著者と中学生の息子さん英国の中学校を舞台にした親子の日常の物語り。数々のメディアに取り上げられて評判が拡がり、本屋大賞2019「ノンフィクション本大賞」も受賞した超話題の一冊。ノンフィクションだからリアリティがあるのは当然だが、その書きぶりにより、すこぶる説得力がある。人種とは?アイデンティティとは?貧富とは?と、日本にいるだけでは感じたことも考えたこともない問題に真剣に向き合える必読の書。社会の見方が変わってきます。

    (2019年12月10日)

商品内容

文学賞情報

2019年 第2回 ノンフィクション本大賞受賞
2020年 第55回 書店新風賞受賞
2020年 第7回 キミに贈る本大賞受賞
2021年 第8回 キミに贈る本大賞受賞
2019年 第2回 八重洲本大賞受賞
2020年 キノベス!受賞

要旨

大人の凝り固まった常識を、子どもたちは軽く飛び越えていく。世界の縮図のような「元・底辺中学校」での日常を描く、落涙必至のノンフィクション。

目次

1 元底辺中学校への道
2 「glee/グリー」みたいな新学期
3 バッドでラップなクリスマス
4 スクール・ポリティクス
5 誰かの靴を履いてみること
6 プールサイドのあちら側とこちら側
7 ユニフォーム・ブギ
8 クールなのかジャパン
9 地雷だらけの多様性ワールド
10 母ちゃんの国にて
11 未来は君らの手の中
12 フォスター・チルドレンズ・ストーリー
13 いじめと皆勤賞のはざま
14 アイデンティティ熱のゆくえ
15 存在の耐えられない格差
16 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとグリーン