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岐路に立つ指定管理者制度 変容するパートナーシップ

文化とまちづくり叢書

出版社名 水曜社
出版年月 2019年7月
ISBNコード 978-4-88065-463-8
4-88065-463-9
税込価格 2,750円
頁数・縦 235P 21cm

商品内容

要旨

「民間への門戸開放」と騒がれ、新たなビジネスチャンスとしてとらえる傾向もあった。しかし指定管理者制度は、財政事情が厳しい自治体にとり、コストダウンの手法ととらえられがちだった。本書の役割は、行政と民間におけるパートナーシップの変容を明らかにする試みでもある。指定管理者の現在を公立文化施設に焦点を当て、導入10数年を経て制度がいかに運用され、どう変容したのかを分析。今後の行政と民間のあり得べき協働の課題と方法を、本質から問いかける。

目次

第1部 指定管理者制度をめぐる理論(指定管理者制度の運用を改善していくために―本格導入から10年余を経て
文化芸術分野における「物と人の混合」―公の施設の指定管理をめぐる公民連携・公民切断の効用と課題
地方自治体が指定管理者制度を苦手とする本質的要因と課題克服の方向性)
第2部 指定管理者の事例分析(地域ガバナンスと指定管理者制度―地域経営の新たな統治形態
全国各地からの報告
関係者に聞く指定管理者制度の最前線)
第3部 指定管理者制度の可能性(市民のキャリアデザインと地域コミュニティの拠点づくりを目指す―野田市郷土博物館の事例を通して
民間が運営する指定管理者施設の課題
指定管理者の光と影―そのガバナンスとマネジメント)

著者紹介

松本 茂章 (マツモト シゲアキ)  
公立大学法人静岡文化芸術大学文化政策学部/大学院文化政策研究科教授。早稲田大学教育学部地理歴史専修卒業、同志社大学大学院総合政策科学研究科博士課程(後期課程)修了、博士(政策科学)。専門は自治体文化政策、文化施設研究、文化とまちづくり政策。読売新聞記者、デスク、支局長を経て、2006年から県立高知女子大学文化学部教授(現在、高知県立大学)、2011年から現職。日本アートマネジメント学会会長、日本文化政策学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)