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ケーキの切れない非行少年たち

新潮新書 820

出版社名 新潮社
出版年月 2019年7月
ISBNコード 978-4-10-610820-4
4-10-610820-8
税込価格 792円
頁数・縦 182P 18cm

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要旨

ニュースなどで時折、にわかには信じがたい残虐な手口や、理解が難しい短絡的な動機の少年犯罪が報じられる。そこまで行かなくても、後先考えずに窃盗や傷害などの罪を重ね、少年院に収監される少年は後を絶たない。彼らの中には、心からの反省ができず、更生や矯正が難しい者も少なくないようだ。本書では、「ホールケーキを3等分に切れない」といった基本的な認知機能に問題を抱える非行少年たちの実態を紹介。少年による重大な犯罪行為や粗暴な言動、そして少年院などに収監後の更生・矯正がなかなかうまくいかない原因の一つに認知機能の障害があると分析する。また、そうであるにも関わらず、いきなり反省を強いたり、難しい課題を解かせる矯正教育の現場の問題を、それまでの学校教育における同様の問題と合わせて指摘。著者自身が開発した認知機能の向上プログラム「コグトレ」などの実践も踏まえた、具体的な対策を提言している。著者は建設コンサルタント会社に勤務後、神戸大学医学部を卒業、児童精神科医として精神科病院や医療少年院に勤務してきた。現在は立命館大学産業社会学部教授。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2019年9月3日]

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 三つ子の魂百まで?三歳児神話??

    子育て支援にかかわっていた時からそうかな?と思っていることが書かれています。
    保護者だけじゃない幼児へのアタッチメントがここまで影響するんです。
    でもつまり解決は…カリキュラムでもメソッドでもない(ひ)

    (2019年11月12日)

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商品内容

要旨

児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。

目次

第1章 「反省以前」の子どもたち
第2章 「僕はやさしい人間です」と答える殺人少年
第3章 非行少年に共通する特徴
第4章 気づかれない子どもたち
第5章 忘れられた人々
第6章 褒める教育だけでは問題は解決しない
第7章 ではどうすれば?1日5分で日本を変える

出版社・メーカーコメント

本書では、医療少年院に勤務していた精神科医の目から見た「非行少年」の姿、そして彼らを取り巻く問題の構造、彼らの効果的な支援方法が、一気通貫で語られています。矯正関係者だけでなく、広く教育関係者にも資する本であるのは、立命館大学産業社会学部教授として著者の前任にあたる故・岡本茂樹先生の著『反省させると犯罪者になります』『いい子に育てると犯罪者になります』とも共通しています。  ご興味をもたれた方は、ぜひご一読ください。

著者紹介

宮口 幸治 (ミヤグチ コウジ)  
立命館大学産業社会学部教授。京都大学工学部を卒業し建設コンサルタント会社に勤務後、神戸大学医学部を卒業。児童精神科医として精神科病院や医療少年院に勤務、2016年より現職。困っている子どもたちの支援を行う「コグトレ研究会」を主宰。医学博士、臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)