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「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実

光文社新書 1015

出版社名 光文社
出版年月 2019年7月
ISBNコード 978-4-334-04422-0
4-334-04422-0
税込価格 902円
頁数・縦 259P 18cm

商品内容

文学賞情報

2019年 第41回 サントリー学芸賞・政治・経済部門受賞

要旨

「帝王切開なんかしたら落ち着きのない子に育つ」「赤ちゃんには母乳が一番。愛情たっぷりで頭もよくなる」「3歳までは母親がつきっきりで子育てすべき。子もそれを求めてる」出産や子育ては、このようなエビデンス(科学的根拠)を一切無視した「思い込み」が幅をきかせている。その思い込みに基づく「助言」や「指導」をしてくれる人もいる。親身になってくれる人はありがたい。独特の説得力もあるだろう。しかし、間違っていることを、あなたやその家族が取り入れる必要はまったくない。こういうとき、経済学の手法は役に立つ。人々の意思決定、そして行動を分析する学問だからだ。その研究の最先端を、気鋭の経済学者がわかりやすく案内する。

目次

第1章 結婚の経済学
第2章 赤ちゃんの経済学
第3章 育休の経済学
第4章 イクメンの経済学
第5章 保育園の経済学
第6章 離婚の経済学

おすすめコメント

「3歳になるまでは母親が子育てをするべきだ」――いまだ”3歳児神話”が幅を利かせる国・ニッポン。育児や教育の分野では統計データやさまざまな研究などのエビデンスを無視し、「思い込み」が跋扈しているのが現状だ。しかし、子どもや家族の本当の幸せは、経済学の手法や理論を用いて分析できる。「保育園が子どもの攻撃性を減少させる」「保育園通いで、子どもだけでなく母親も育つ」「子どもに対する母乳の明確な健康効果は確認できない」「父親にお金を渡しても子どもの健康や成長のために使われない」など、家族とその幸せを経済学の視点から徹底分析した一冊。

著者紹介

山口 慎太郎 (ヤマグチ シンタロウ)  
東京大学経済学部・政策評価研究教育センター准教授。1999年慶應義塾大学商学部卒業。2001年同大学大学院商学研究科修士課程修了。2006年アメリカ・ウィスコンシン大学経済学博士(Ph.D)取得。カナダ・マクマスター大学助教授、准教授を経て、2017年より現職。専門は、結婚・出産・子育てなどを経済学的手法で研究する「家族の経済学」と、労働市場を分析する「労働経済学」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)