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税のタブー

インターナショナル新書 041

出版社名 集英社インターナショナル
出版年月 2019年8月
ISBNコード 978-4-7976-8041-6
4-7976-8041-5
税込価格 946円
頁数・縦 253P 18cm

商品内容

要旨

宗教法人はなぜ非課税なのか?暴力団の上納金には課税できるのか?政治団体の巧妙な税逃れの方法とは?日本の税制の抱える問題に、わが国の税法第一人者が迫る。政治家と官僚まかせにした結果、税制は複雑、不公平なものとなった。特別措置法は乱用され、企業への優遇措置は隠されたままである。酒の販売免許制度は選挙の票集めに利用される。不公平税制の真因を、税の成り立ちから考える。

目次

第1章 宗教法人
第2章 政治団体と税
第3章 暴力団に課税できるか?
第4章 必要経費を考える
第5章 交際費課税はそろそろやめよう
第6章 印紙税はいらない!
第7章 固定資産税はミスだらけ
第8章 酒の販売と免許
第9章 特別措置は必要か?
第10章 源泉徴収・年末調整
最終章 国境

おすすめコメント

タブー視されている問題を、税制の基本に立ち返って考える! 宗教法人は、なぜ非課税なのか? 暴力団には、課税できるのか? 政治家は、どうやって税を逃れている?  身近な話では、社長が従業員を慰労した費用が交際費となる矛盾。ゴルフ代は必要経費だが、ベビーシッターでは認められない!国外へ逃げる IT グローバル企業への課税は、なぜ進まない?  まかり通る不公平税制の真因を、税の成り立ちから解き明かす! 【目次より抜粋】第1章 宗教法人坊主丸儲け/宗教法人側の主張/宗教法人原則非課税の根拠/ペット葬祭と対価 第2章 政治団体と税政治家の金の使い道のせこさ/寄附をもらったら/事業を承継したら 第3章 暴力団に課税できるか? 違法な所得は所得か? /上納金は組長の所得か? /推計課税はどこまで可能か?   第4章 必要経費を考える税務署の「必要経費」概念 /シングルマザーのベビーシッター代/会社勤めの女性との比較  第5章 交際費課税はそろそろやめよう交際費は「経費」ではない? /交際費の範囲/論文英語添削への協力/社長怒る/麻生改正 第6章 印紙税はいらない!印紙税トラブル/印紙税という制度/電子契約書/税としての存在理由 第7章 固定資産税はミスだらけ制度の建前/考え方がおかしい/課税ミスの連続/誰にでもわかる単純な制度に 第8章 酒の販売と免許選挙は政党を狂わせる/最高裁は合憲か? /安売りすると、免許取り消し/免許がなぜ必要か? 第9章 特別措置は必要か?贈与いくらまで? /不公平税制批判/透明化法の制定/打つ手があるのだろうか?  第10章 源泉徴収・年末調整申告納税の歴史/諸外国の源泉徴収・年末調整/もっと簡易で高率の源泉徴収を! /年末調整の廃止を 最終章 国境租税回避/相続税のない国へ/恒久的施設/インターネット電子取引と消費税/本当の問題点 【著者略歴】三木義一(みき よしかず)青山学院大学学長。1950年、東京都生まれ。一橋大学大学院法学研究科修士課程修了。法学博士、弁護士、政府税制調査会専門家委員会委員(2009−2013)。民間税制調査会座長。税の御意見番として、雑誌・新聞メディアによる取材多数。著書に『日本の税金 第3版』 『日本の納税者』(共に岩波新書)など。東京新聞に「本音のコラム」連載中。

著者紹介

三木 義一 (ミキ ヨシカズ)  
青山学院大学学長。1950年、東京都生まれ。一橋大学大学院法学研究科修士課程修了。博士(法学)、弁護士、民間税制調査会メンバー。元政府税制調査会専門家委員会委員。税の御意見番として、雑誌・新聞メディアによる取材多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)