• 本

彼女の「正しい」名前とは何か 第三世界フェミニズムの思想 新装版

出版社名 青土社
出版年月 2019年9月
ISBNコード 978-4-7917-7210-0
4-7917-7210-5
税込価格 2,640円
頁数・縦 325P 19cm
シリーズ名 彼女の「正しい」名前とは何か

商品内容

要旨

西洋フェミニズムの「普遍的正義」の裏に、異なる文化への差別意識がひそんではいないか―。女性であり、かつ植民地主義の加害者の側に位置することを引き受け、「他者」を一方的に語ることの暴力性を凝視しながら、ことばと名前を奪われた人びとに応答する道をさぐる、大胆にして繊細な文化の政治学。

目次

彼女の「正しい」名前とは何か
1 「第三世界フェミニズム」とは何か(「第三世界」と「西洋フェミニズム」
カヴァリング・ウーマン、あるいは女性報道
「女性割礼」という陥穽、あるいはフライデイの口)
2 発話の位置の政治学(「文化」をどこから語るか
「グローバル・フェミニズム」の無知
置き換えられた女たち―第三世界の女のエクリチュール―トリン・T・ミンハを中心に)
3 責任=応答可能性(蟹の虚ろなまなざし、あるいはフライデイの旋回
Becoming a Witness―出来事の分有と「共感」のポリティクス
転がるカボチャ、あるいは応答するということ)
「他者」の存在を想い出すこと

著者紹介

岡 真理 (オカ マリ)  
1960年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専門は現代アラブ文学、パレスチナ問題、第三世界フェミニズム思想。2009年から平和を目指す朗読集団「国境なき朗読者たち」を主宰し、ガザをテーマとする朗読劇の上演活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)