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国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか

講談社+α新書 672−3C

出版社名 講談社
出版年月 2019年9月
ISBNコード 978-4-06-517560-6
4-06-517560-7
税込価格 990円
頁数・縦 254P 18cm

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要旨

日本の経済成長率はわずか1%程度で推移し、デフレからも脱却しきれていない。しかし、日本の技術力はいまだ高く評価されており、世界経済フォーラムの国際競争力ランキングでは、141の国・地域の中で第6位(2019年)につけている。いったい「何」が経済成長やデフレ脱却を妨げているのか。本書では、「観光立国論」や「所得倍増論」を唱える数々の著書で日本再生を論じてきたデービッド・アトキンソン氏が、これまでの精緻な分析の末に突き止めた「日本経済低迷の主因」について論じている。その主因とは、これまで日本経済の底力として評価されてきた「中小企業」。人口減少の局面で、他の先進国に比して中小・零細企業の数が多すぎることが生産性の伸びを抑えつけ、低成長や国の借金増につながっているのだという。高齢化により社会保障支出が増大する中、小規模の企業を統廃合するなどの“荒療治”をしなければ、経済の衰退に首都直下地震などの大災害がとどめを差し、中国の属国化などのシナリオも考えられると、著者は強く主張する。アトキンソン氏は元ゴールドマン・サックス金融調査室長で、現在、小西美術工藝社社長。ゴールドマン・サックス時代に日本の不良債権の実態を暴くレポートを発表したことで知られる。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2019年11月12日]

商品内容

要旨

一向に上がらない賃金、人口減少、少子化…国難突破のカギは「中小企業改革」だった!伝説のアナリストがついに到達した「日本再生」最終結論!

目次

第1章 「低成長のワナ」からいかにして抜け出すか
第2章 日本経済の最大の問題は中小企業
第3章 この国をおかしくした1964年問題
第4章 崩壊しはじめた1964年体制
第5章 人口減少・高齢化で「国益」が変わった!
第6章 国益と中小企業経営者の利益
第7章 中小企業 護送船団方式の終焉
第8章 中国の属国になるという最悪の未来と再生への道

おすすめコメント

「観光立国論」を提唱して訪日外国人観光客激増のきっかけをつくり、「所得倍増論」で最低賃金引き上げによる日本経済再生をとき、「生産性革命」によって日本企業と日本人の働き方の非合理性を指摘した論客が、ついに日本経済低迷の「主犯」に行きついた!その正体は、「中小企業」!これまで、日本経済の強みとされてきた零細、中小企業が、いかに生産性を下げているか、完璧なまでに論証する。そこから導かれる日本再生の道筋とは――。ついに出た、アトキンソン日本論の決定版。

著者紹介

アトキンソン,デービッド (アトキンソン,デービッド)   Atkinson,David
1965年、イギリス生まれ。小西美術工藝社社長。元ゴールドマン・サックス金融調査室長。オックスフォード大学日本学科卒業。アンダーセンコンサルティング、ソロモンブラザーズを経て、1992年にゴールドマン・サックス入社。98年に同社managing director(取締役)、2006年にpartner(共同出資者)となるが、07年に退社。同社での活動中、1999年に裏千家に入門。2006年には茶名「宗真」を拝受する。09年、国宝・重要文化財の補修を手掛ける小西美術工藝社取締役に就任、10年に代表取締役会長、11年に同会長兼社長に就任、14年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)