人間
出版社名 | 毎日新聞出版 |
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出版年月 | 2019年10月 |
ISBNコード |
978-4-620-10843-8
(4-620-10843-X) |
税込価格 | 1,540円 |
頁数・縦 | 366P 20cm |
書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件
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人間
- おすすめ度
- ほんのいえ宮脇書店越谷店 (埼玉県越谷市)
芥川賞作家又吉直樹、初の長編小説。新聞連載時から話題を集めて、今回待ちに待った刊行となった。ベストセラー「火花」、「劇場」に次ぐ第三作。かつての又吉氏本人を匂わせる38歳の物書きが主人公。その周りに漫画家やミュージシャン、芸人といった夢多き連中がつながってくる。長編でありながら、十分すぎるほどに凝縮された密度の濃さが伝わってくる。さらには、文章の読みやすさが傑作の最も重要な要素であることに気づかされる。著者が敬愛してやまない太宰治への思いが、いたるところに感じ取れる。代表作となるかいなや、ぜひ読んでみてください。
(2019年10月22日)
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商品内容
要旨 |
僕達は人間をやるのが下手だ。38歳の誕生日に届いた、ある騒動の報せ。何者かになろうとあがいた季節の果てで、かつての若者達を待ち受けていたものとは?初の長編小説にして代表作、誕生!! |
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出版社・メーカーコメント
絵や文章での表現を志してきた永山は、38 歳の誕生日、古い知人からメールを受け取る。若かりし頃「ハウス」と呼ばれる共同住居でともに暮らした仲野が、ある騒動の渦中にいるという。永山の脳裡に、ハウスで芸術家志望の男女と創作や議論に明け暮れた日々が甦る。当時、彼らとの作品展にも参加。そこでの永山の作品が編集者の目にとまり、手を加えて出版に至ったこともあった。一方で、ハウスの住人たちとはわだかまりが生じ、ある事件が起こった。忘れかけていた苦い過去と向き合っていく永山だったが――。 漫画家、イラストレーター、ミュージシャン、作家、芸人……。何者かになろうとあがいた季節の果てで、かつての若者達を待っていたものとは?