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実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2019年10月
ISBNコード 978-4-04-108615-5
4-04-108615-9
税込価格 1,870円
頁数・縦 252P 20cm

商品内容

要旨

本名よりも「ばっちゃん」の通称で知られる女性、中本忠子。彼女は広島市にあるアパートを拠点に約四十年にわたり、非行少年をはじめ、生きづらさを抱える人たちに無償で手料理を提供し、生活の立て直しを支援し続けてきた。その圧倒的な善行はメディアに取り上げられ、意に反して急速に聖人化される。ところが、肝心の活動の動機は一切謎のままだった。本人、親族、そして“家”に集う人々へ取材を重ね、秘してきた“情と業”に初めて迫る。それは、偶像を求め、作り、持ち上げては貶める時代の闇を払うことでもあった!渾身のルポルタージュ!!

目次

序章 「ばっちゃん」と「中本忠子」―二十五秒のスピーチを聞いて
第1章 基町の家―卵焼きを囲んで
第2章 孤独と空腹―立ち直りのために「立て直す」
第3章 「木に登ったが下りられず」―ドーナツの穴を埋め続けて
第4章 平和都市ヒロシマの足下―人々は見捨てられてきた
第5章 母の背中―息子も里親になった
第6章 ルーツ―お嬢様から“母”に
第7章 遠いところで―祈りは皿に込められた
終章 家族―よその子であれ、わが子であれ

おすすめコメント

聖人(マザーテレサ)にされた母は、ひとりの「人間」でいたかった――。偶像化された者は、その虚像に囚われ続けなければならないのか!?圧倒的な善行を施す一人の女性。だが、その原点は一切謎に包まれていた。秘してきた情と業に迫り、偶像を求め、作り、弄ぶ時代を撃つ渾身のルポ!!

著者紹介

秋山 千佳 (アキヤマ チカ)  
1980年生まれ。東京都出身。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日新聞社に入社。記者として大津、広島の両総局を経て、大阪社会部、東京社会部で事件や教育などを担当。2013年に退社し、フリーに。九州女子短期大学特別客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)