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壁の男

文春文庫 ぬ1−8

出版社名 文藝春秋
出版年月 2019年11月
ISBNコード 978-4-16-791378-6
4-16-791378-X
税込価格 825円
頁数・縦 406P 16cm

商品内容

要旨

北関東に、家々の壁に原色で描かれた稚拙で奇妙な絵で話題となり注目を集める小さな町があった。描いているのはすべて、ひとりの男だという。ライターの「私」はその男・伊苅にインタビューを試みるも寡黙でほとんど語らない。周囲に取材を重ねるうちに、絵に隠された真実と男の孤独な半生が明らかに―。

出版社・メーカーコメント

北関東の小さな集落で、家々の壁に描かれた、子供の落書きのような奇妙な絵。決して上手いとは言えないものの、その色彩の鮮やかさと力強さが訴えかけてくる。そんな絵を描き続ける男、伊苅にノンフィクションライターの「私」は取材を試みるが、寡黙な彼はほとんど何も語ろうとしない。彼はなぜ絵を描き続けるのか――。だが周辺を取材するうちに、絵に隠された真実と、孤独な男の半生が次第に明らかになっていく。抑制された語り口ながら、読了後に感動が待ち受ける傑作長編。

著者紹介

貫井 徳郎 (ヌクイ トクロウ)  
昭和43(1968)年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。平成5(1993)年に、第4回鮎川哲也賞の最終候補作となった『慟哭』で作家デビュー。22(2010)年に『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞を、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)