• 本

名前の哲学

講談社選書メチエ 719

出版社名 講談社
出版年月 2020年1月
ISBNコード 978-4-06-518360-1
4-06-518360-X
税込価格 1,760円
頁数・縦 211P 19cm

商品内容

要旨

もっともありふれたものである名前は、西洋哲学の世界では長らくやっかいもの扱いされてきた。しかし、国民国家の形成と軌を一にして深化したユダヤ系の思想をひもとくと「名前の哲学」は、思いがけない生き生きとした姿を見せはじめる。言語ゲームや神の名前、命名行為をめぐる思考の先に死者さえも含めた他者との共生の可能性が開かれる。ヴィトゲンシュタイン、ローゼンツヴァイク、ベンヤミン―三人の思想を軸に描きだされる二一世紀の共同体論

目次

まえがき 名前―もっともありふれた不思議なもの
第1章 名前の哲学史―古代ギリシアから二〇世紀まで
第2章 生活形式―ヴィトゲンシュタイン
第3章 対話―ローゼンツヴァイク
第4章 純粋言語―ベンヤミン
終章 「名前の哲学」が教えること

おすすめコメント

プラトンに始まる「名前」の哲学が、ドイツ・ユダヤ系の思想を軸に、伝統的な真理論から共同体論へと変貌する。新しい思想史の試み!

著者紹介

村岡 晋一 (ムラオカ シンイチ)  
1952年、熊本県生まれ。中央大学大学院文学研究科博士後期課程中退。現在は中央大学教授。専門はドイツ観念論、ドイツ・ユダヤ思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)