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〈無調〉の誕生 ドミナントなき時代の音楽のゆくえ

出版社名 音楽之友社
出版年月 2020年2月
ISBNコード 978-4-276-13205-4
4-276-13205-3
税込価格 4,180円
頁数・縦 291,43P 21cm

商品内容

文学賞情報

2020年 第30回 吉田秀和賞受賞

要旨

調性が崩壊せず、“無調”も実在しないとしたら…20世紀以降の音楽にほんとうは何が起こったのか?音の縦の関係性を軸に、音楽史の再検討を迫る画期的論考。

目次

プロローグ―ドミナントなき時代
第1章 「無調」とは何だったのか
第2章 シェーンベルクを読み直す
第3章 無調と調性の間
第4章 無調と調性の修辞学
第5章 クルシェネクの「転向」(無調の政治学1)
第6章 もうひとつのダルムシュタット(無調の政治学2)
インテルメッツォ―ニコラス・ナボコフと「無調」
第7章 隠れた水脈―八音音階という魔術
第8章 調性の回路
第9章 音律と倍音がつくる世界
第10章 時間の軌道
エピローグ―中心のない現代

著者紹介

柿沼 敏江 (カキヌマ トシエ)  
静岡県出身。カリフォルニア大学サンディエゴ校博士課程修了。ハリー・パーチの研究で博士号取得。主要訳書:アレックス・ロス『20世紀を語る音楽』(みすず書房、2010年、ミュージック・ペンクラブ音楽賞)ほか。2019年3月まで京都市立芸術大学音楽学部教授。現在、京都市立芸術大学名誉教授。江戸時代に広まり、現代に伝承されている「一絃琴」の名取でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)