戦国、まずい飯!
インターナショナル新書 048
出版社名 | 集英社インターナショナル |
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出版年月 | 2020年2月 |
ISBNコード |
978-4-7976-8048-5
(4-7976-8048-2) |
税込価格 | 924円 |
頁数・縦 | 221P 18cm |
商品内容
要旨 |
生米を水に浸すよう指示した徳川家康、醤油が欲しいと言って叱られた井伊直政、逃避行中に雑草を食べた真田信之…。歴史小説家である著者が、さまざまな文献を渉猟し、戦国の食にまつわる面白エピソードを紹介。さらに文献に登場する料理を再現して実食する。果たしてその味は…。美味いのか?まずいのか?食を通して、当時の暮らしぶりを知り、戦国の世と先人たちに思いを馳せる。 |
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目次 |
第1章 赤米―稲米として最悪のもの? |
おすすめコメント
あの時、あの武将はいったい何を食べていた? 薄味を供した料理人を殺せと命じた信長、糠(ぬか)味噌汁を残して叱られた井伊直政、逃避行中に雑草を食べた真田信之、生米は水に浸してから食べよと心づかいする家康……。歴史小説家である著者が、さまざまな文献から戦国の食にまつわる面白いエピソードを紹介。さらに文献に登場する料理を再現し、実食する。果たしてその味は……。どれだけまずいのか!?食を通して、当時の暮らしぶりを知り、戦国の世と先人たちに思いを馳せる。 ――第2章より ある夜、井伊万千代は、大久保忠世から、若い衆がうち集まって旨い料理を食べているからいらっしゃいと招待を受けた。 (中略)若者たちは焚火に顔をあぶられつつ、生煮えの芋汁を食べている。皆、余計な口はきかない。ただ、汁のすする音、舌を打つ音だけが、騒がしい。三河ものらしい野卑な食べ方である。万千代にも碗にうずたかく芋を盛られたものが与えられた。こちらは碗を持つ手も典雅に、さらさらと口に流し入れる。が、「!」まずい。とても食べられたものではない。万千代は黙って碗を下に置いた。(原典は『故老諸談』。著者の意訳による) ――目次 第1章 赤米 稲米として最悪のもの? 第2章 糠味噌汁 醤油は贅沢? 叱られた井伊直政第3章 芋がら縄 戦国時代のインスタントスープ第4章 干し飯 最重要の保存食を腐らせた武将とは?第5章 スギナ はなはだ食べづらきもの 真田信之の述懐第6章 粕取焼酎 ツボいっぱいに詰めてくれ! 真田信繁の好物第7章 牛肉 宣教師の陰謀か? みんな虜の牛肉料理 第8章 ほうとう 戦国時代の麺食の実態とは?第9章 味噌 行軍中にできる謎の味噌の正体を追う