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QRコードの奇跡 モノづくり集団の発想転換が革新を生んだ

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2020年2月
ISBNコード 978-4-492-53419-9
4-492-53419-9
税込価格 1,980円
頁数・縦 213,3P 20cm

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要旨

近年はキャッシュレス決済の主役に躍り出るなど、その存在感が増している「QRコード」。1994年にトヨタグループのデンソーが開発した、“日本発”国際標準の技術である。もとはトヨタ生産システムの効率化のための技術だったQRコードは、どのような経緯で開発され、世界に広まったのだろうか。本書では、QRコードの前身であるデンソー独自のバーコード「NDコード」の開発に始まり、国際標準化、そして多様な業界で使用されるまでのQRコードをめぐる歴史を紐解く。トヨタの「かんばん方式(ジャストインタイム)」でやり取りされる伝票をコンピュータ化するためにNDコードが開発され、自動車の製品多様化により増加した情報量を処理するためにQRコードが発明された。そして、QRコードは携帯電話に標準装備され、航空機のチケットに使われ、キャッシュレス決済にまで、実に広い用途に用いられることになる。著者は、神戸大学大学院経営学研究科教授、MITリサーチ・アフィリエイト。イノベーション、経営戦略、マーケティングを研究領域としている。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2020年3月25日]

商品内容

要旨

トヨタの生産現場、デンソーでの研究開発、ユーザーによる新しい用途開発、そして、世界中のスマートフォンへ。日本発で国際標準になった稀有なイノベーション、50年の記録。

目次

第1章 源流―アナログかんばんから電子かんばんへ(「かんばん」とNDコード
NDコードの開発者 ほか)
第2章 開発―思索から実践へ(QRコードの父
OCRの仕事とNDコードの限界 ほか)
第3章 標準化―国内単一業界から国際多業界へ(デモ機を持って展示会へ
ライバルの二次元コード ほか)
第4章 進化―企業ユーザーだけでなく消費者も(非自動車業界への普及
QRコードを携帯電話で読む―シャープと日本テレコムの事例 ほか)
結章 QRコードを通じて経営を考える―革新の神が宿るところ(これまでのQRコード物語の振り返り
総合芸術としての企業経営 ほか)

おすすめコメント

トヨタの製造現場から、世界中のスマートフォンへ。日本発で誕生25年になるQRコードのイノベーションの軌跡。

著者紹介

小川 進 (オガワ ススム)  
神戸大学大学院経営学研究科教授、MITリサーチ・アフィリエイト。1964年兵庫県生まれ。87年神戸大学経営学部卒業、98年マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院にてPh.D.取得。2003年より現職。研究領域は、イノベーション、経営戦略、マーケティング。組織学会高宮賞(2001年)、吉田秀雄賞(2011年、準賞)、高橋亀吉記念賞(2012年、優秀作)などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)