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世界史の針が巻き戻るとき 「新しい実在論」は世界をどう見ているか

PHP新書 1215 世界の知性シリーズ

出版社名 PHP研究所
出版年月 2020年2月
ISBNコード 978-4-569-84594-4
4-569-84594-0
税込価格 1,056円
頁数・縦 230P 18cm

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要旨

混迷をきわめる現代は、何が真実か分かりづらい「ポスト・トゥルース」の時代とも言われる。そんな中で「新しい実在論」を掲げ、登場した哲学者マルクス・ガブリエル氏は「哲学界のロックスター」と称され、世界中から注目を集めている。ポスト・トゥルースに「新しい実在論」はいかに立ち向かうのか。本書は、マルクス・ガブリエル氏が、日本の読者のために語り下ろした論考集。彼が提唱するこれまでになかった哲学のパラダイムである「新しい実在論」の解説、そしてそれをもとにした、いまの世界に起こりつつあるさまざまな「危機」の分析と提言を行っている。「新しい実在論」は、個々人が世界にはびこる擬態や表象(イメージ)に惑わされずに、真の現実を見きわめるためのツールとなるものと著者は言う。著者は1980年生まれで、史上最年少の29歳で200年以上の伝統を誇るボン大学の正教授に抜擢された気鋭の哲学者。著書『なぜ世界は存在しないのか』(講談社選書メチエ)は世界中でベストセラーとなった。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2020年3月24日]

商品内容

要旨

「哲学界のロックスター」と称され、世界中から注目を集めているドイツの哲学者、マルクス・ガブリエル。彼が提唱する「新しい実在論」は、何が真実なのか分からなくなった「ポスト・トゥルース」の時代において、「真実だけが存在する」ことを示す、画期的な論考とされる。本書は、気鋭の哲学者が日本の読者のために語り下ろした、スリリングな対話と提言を収録。今世界に起こりつつある「5つの危機」を取り上げ、「新しい実在論は世界をどう見ているのか」を様々な観点から描き出す。哲学的視点から世界の現在と未来を見通す、知的興奮に溢れる1冊。

目次

第1章 世界史の針が巻き戻るとき
第2章 なぜ今、新しい実在論なのか
第3章 価値の危機―非人間化、普遍的な価値、ニヒリズム
第4章 民主主義の危機―コモンセンス、文化的多元性、多様性のパラドックス
第5章 資本主義の危機―コ・イミュニズム、自己グローバル化、モラル企業
第6章 テクノロジーの危機―「人工的な」知能、GAFAへの対抗策、優しい独裁国家日本
第7章 表象の危機―ファクト、フェイクニュース、アメリカの病
補講 新しい実在論が我々にもたらすもの

おすすめコメント

資本主義、民主主義、価値の危機……世界の大問題に、「哲学界のロックスター」が答えを出す。世界的「知の巨人」の思考に学べ!

著者紹介

ガブリエル,マルクス (ガブリエル,マルクス)   Gabriel,Markus
1980年生まれ。史上最年少の29歳で、200年以上の伝統を誇るボン大学の正教授に抜擢される。西洋哲学の伝統に根ざしつつ、「新しい実在論」を提唱して世界的に注目される
大野 和基 (オオノ カズモト)  
1955年、兵庫県生まれ。大阪府立北野高校、東京外国語大学英米学科卒業。79〜97年渡米。コーネル大学で化学、ニューヨーク医科大学で基礎医学を学ぶ。その後、現地でジャーナリストとしての活動を開始、国際情勢の裏側、医療問題から経済まで幅広い分野の取材・執筆を行う。97年に帰国後も取材のため、頻繁に渡航。アメリカの最新事情に精通している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)