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現代国際社会学のフロンティア アジア太平洋の越境者をめぐるトランスナショナル社会学

国際社会学ブックレット 4

出版社名 東信堂
出版年月 2020年2月
ISBNコード 978-4-7989-1621-7
4-7989-1621-8
税込価格 1,210円
頁数・縦 101P 21cm

商品内容

要旨

人・物・情報・文化などが国境を越えて移動するグローバル化時代が謳われて久しい。その一方で、押し寄せる移民・難民を背景に、米国の自国ファースト政策や英国のBrexitなど、大国では国境を閉ざす「内向き」の力が働いている。移民・難民問題は、大国がかつての帝国主義下で行った傍若無人なふるまいに根本的な原因があるにもかかわらず、である。そして、日本がおこなった支配もまた例外ではない―。アジア太平洋地域を中心にトランスナショナルな人びとの移動の様相とそこに関わる地域の統合可能性をとらえ、国家の枠組みを越えたリージョナルな連携のあり方を模索する本書の試みは、ひいては地球規模の社会(学)の地平を切り拓くだろう。

目次

第1章 トランスナショナル社会学という視点―越境という実践への着目
第2章 東アジア系越境者の動き―日系と沖縄系を中心に
第3章 環太平洋と多文化社会の諸問題―「南」から問う視座へ
第4章 ヨーロッパと帝国主義―中東とアフリカにおける負の遺産
第5章 アジアにおける連携可能性―平和と共生への実践
終章 平和と共生への連携―東アジア共同体への/からの出立
付章 東アジア共同体論の国際社会学的課題と社会実践論的課題

著者紹介

西原 和久 (ニシハラ カズヒサ)  
成城大学社会イノベーション学部心理社会学科教授・名古屋大学名誉教授。名古屋大学にて博士号(社会学)取得。マンチェスター大学、南京大学、ハワイ大学等の客員研究員・客員教授などを経験。専門は、社会学理論、移民研究、国際社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)