• 本

クスノキの番人

出版社名 実業之日本社
出版年月 2020年3月
ISBNコード 978-4-408-53756-6
4-408-53756-X
税込価格 1,980円
頁数・縦 451P 19cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • クスノキの番人

    多言語で世界同時発売という話題作。東野圭吾のワールドデビューにふさわしい深い作品だ。
    主人公?は、不思議なチカラを宿す巨木クスノキ。そして宿命的にその番人になることになった青年。自暴自棄で運命に流されてきた青年が変わっていく。目に見えない絆の糸が、謎解きを読むようにしながら幻想的に解きほぐされていく。ここにまた東野作品の新境地が生まれた。

    (2020年6月10日)

商品内容

要旨

その木に祈れば、願いが叶うと言われるのはなぜか。

出版社・メーカーコメント

その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。 その番人を任された青年と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語。 不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまった玲斗。  同情を買おうと取調官に訴えるが、その甲斐もなく送検、起訴を待つ身となってしまった。そこへ突然弁護士が現れる。依頼人の命令を聞くなら釈放してくれるというのだ。 依頼人に心当たりはないが、このままでは間違いなく刑務所だ。そこで賭けに出た玲斗は従うことに。  依頼人の待つ場所へ向かうと、年配の女性が待っていた。千舟と名乗るその女性は驚くことに伯母でもあるというのだ。あまり褒められた生き方をせず、将来の展望もないと言う玲斗に彼女が命令をする。「あなたにしてもらいたいこと||それはクスノキの番人です」と。  『秘密』『時生』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』に続く新たなエンターテインメント作品。長編書き下ろし。

著者紹介

東野 圭吾 (ヒガシノ ケイゴ)  
1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、13年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)