• 本

東欧文学の多言語的トポス

出版社名 水声社
出版年月 2020年3月
ISBNコード 978-4-8010-0476-4
4-8010-0476-8
税込価格 3,300円
頁数・縦 254P 20cm

商品内容

要旨

生々流転する東欧言語文化の動態を捉える。“文化的後進地”のイメージ、多様性を包摂する“中欧”の構想、一方での近年の民族主義の台頭―“東欧”の相貌は変転を続けてきた。その内側では多様な言語と文化の交錯、衝突が、さらなる小さな“中心”と“辺境”の記述を生起させる。本書では、地域文学史の記述、および文学作品中の周縁地域・言語の描写の分析を通じて、“中心”と“周縁”が転覆を繰り返す場所=“東欧”、その文学が秘めるダイナミズムに肉薄する。

目次

1 地域文学史の記述(ボヘミアとプラハのあいだ―多言語地域におけるドイツ文学史記述をめぐって
ボヘミアにおける文学史の系譜―フェリクス・ヴォジチカの「文学史」論をめぐって)
2 『中心/周縁』モデルを超えて(「周縁」と「カノン」―ルーマニア領ブコヴィナのユダヤ系ドイツ語詩人たちとゲーテ
ロシア極東とベラルーシにおける中華街のイメージの比較と流通
文学作品と流通をめぐる政治と文化の力学―二十世紀のドイツ語文学とポーランド語文学からみる上シレジアのイメージ)

著者紹介

井上 暁子 (イノウエ サトコ)  
1975年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。現在、熊本大学文学部准教授。専門は、ポーランド語圏を中心とした中・東欧文学
三谷 研爾 (ミタニ ケンジ)  
1961年、京都府生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。博士(文学)。現在、大阪大学大学院文学研究科教授。専門は、ドイツ・オーストリア文学、中欧文化論
阿部 賢一 (アベ ケンイチ)  
1972年、東京都生まれ。東京外国語大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。現在、東京大学人文社会系研究科准教授。専門は、中東欧文学、比較文学
藤田 恭子 (フジタ キョウコ)  
1958年、神奈川県生まれ。上智大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻博士後期課程単位取得退学。博士(国際文化)。現在、東北大学大学院国際文化研究科教授。専門は、ドイツ語圏文化・文学研究、比較文化論、マイノリティ文化論
越野 剛 (コシノ ゴウ)  
1972年、北海道生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学人文社会系研究科スラヴ語スラヴ文学研究室助教。専門は、ロシア・ソ連文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)