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なぜいま家族のストーリーが求められるのか 「公私混同」の時代

出版社名 書肆侃侃房
出版年月 2020年3月
ISBNコード 978-4-86385-394-2
4-86385-394-7
税込価格 1,760円
頁数・縦 231,8P 19cm

商品内容

要旨

結婚・出産の「ご報告」、パタハラ、洗濯男子、テレワーク、親バカ文化…。公私領域の再編に注目し、家族ブームの背景を読み解く。

目次

1 「私ごと」が国民的関心事に?(「公私混同」の意味が変わった
進次郎&クリステル婚が象徴する「私ごと」の劇場化
ソーシャルメディアの普及と「ご報告」ブーム
家族を語る行為を支えるもの
「家族が大切」という意識の高まり)
2 家族の語られ方が2010年代に変わった(家事とCMと男と女
ぼく作る人&洗う人―料理男子、洗濯男子の登場
パパブログにみる「親バカ」文化の隆盛
誰が「父」として語っているか
「ママだけど…」という役割規範への抵抗)
3 エンタメコンテンツとしての家族ストーリー(家族を問い直すメディア作品への社会的な注目
ハリウッド映画の新旧のヒーロー
「父」を語る欧米文化の輸入
「ご報告」に反映された、父としてのあり方)
4 家族をめぐる政治・経済的な思惑とメディアの関与(家族に関する政策とメディアの連動
国家的リスクと「家族の絆」言説の強化
「イクメン」ブームを支えたもの
レジャーの流行と家族の休日の関係)
5 “公”“私”の揺らぎと家族の変容(浸食し合う“公”“私”の境界線
家事や育児は押し付け合うものなのか
「家族の絆」言説の過熱化とその弊害
家族のストーリーが求められる理由)

著者紹介

橋本 嘉代 (ハシモト カヨ)  
筑紫女学園大学現代社会学部准教授。1969年、長崎県佐世保市生まれ。上智大学文学部新聞学科を卒業後、集英社に入社。女性誌編集に携わる。退職後、ウェブマガジンのプロデューサーやフリー編集者などを経て、2014年から大学教員に。立教大学大学院で修士号(社会学)、お茶の水女子大学大学院で博士号(社会科学)を取得。専門はメディアとジェンダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)