書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件
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カケラ
- おすすめ度
- ほんのいえ宮脇書店越谷店 (埼玉県越谷市)
湊かなえならではの心理ミステリ長編小説。美容整形がテーマとなった、ひとりの少女の死の真相を追っていくお話。モノローグの芝居を観ているようだ。正義や悪、善意や憎悪といった価値観のあり方を問うてくる。暗闇と光を行きつ戻りつ、手探りをしながら読み進んでいく湊ワールド感が健在である。湊作品らしい読後感がやみつきになってしまう。
(2020年6月25日)
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商品内容
要旨 |
美容クリニックに勤める医師の久乃は、ある日、故郷の同級生・八重子の娘が亡くなったことを知る。母の作るドーナツが大好物で、性格の明るい人気者だったという少女に何が起きたのか―。“美容整形”をテーマに、容姿をめぐる固定観念をあぶりだす心理ミステリ長編! |
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おすすめコメント
美容クリニックに勤める医師の橘久乃は、久しぶりに訪ねてきた幼なじみから「やせたい」という相談を受ける。カウンセリングをしていると、小学校時代の同級生・横網八重子の思い出話になった。幼なじみいわく、八重子には娘がいて、その娘は、高校二年から徐々に学校に行かなくなり、卒業後、ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。母が揚げるドーナツが大好物で、それが激太りの原因とも言われていた。もともと明るく運動神経もよかったというその少女は、なぜ死を選んだのか――? 「美容整形」をテーマに、外見にまつわる固定観念や、人の幸せのありかを見つめる、心理ミステリ長編。