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歴史秘話外務省研修所 知られざる歩みと実態

光文社新書 1064

出版社名 光文社
出版年月 2020年5月
ISBNコード 978-4-334-04434-3
4-334-04434-4
税込価格 880円
頁数・縦 227P 18cm

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要旨

自国の存立と国際平和を維持する上での「外交」の重要性は論をまたない。それゆえ在外公館などに勤務し、外交の最前線でその実務を担う「外交官」には、きわめて高度な能力が要求される。その外交官の能力を戦後、今に至るまで養成してきたのが現在は神奈川県相模原市にある「外務省研修所」である。本書では、第2次世界大戦終戦後まもない1946年に「外務官吏研修所」として開設された外務省研修所の歴史を辿り、その意義と役割とともに、外交官が身につけるべき資質や心構え、現在行われている研修の中身などを、現外務省研修所長である著者が語っている。著者が考える外交官に必要な普遍的な資質や要件は、20世紀前半に活躍した英国人外交官ハロルド・ニコルソンが示した「7つの外交上の美徳」にあった。著者は1983年に外務省に入省、外務省中国課首席事務官、大使館一等書記官(中国)、参事官(米国)、次席公使(マレーシア)、経済公使(中国)、次席公使(ベルギー)、デトロイト総領事、上海総領事等を経て、2019年外務省研修所長に就任。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2020年6月30日]

商品内容

要旨

外務省研修所は、一九四六年三月一日、日本が主権を喪失し、外交機能も停止され、外務省が機構を縮小し、東京が焼け野原という極めて厳しい状況の中で設立された。この英断には、国家の命運をも左右する「外交センス」を涵養する必要を痛切に感じた幣原喜重郎(当時の首相)、吉田茂(当時の外相)等、元外交官の強い想いが込められていた。二一世紀の日本は、少子高齢化という難題を抱えている。国力の相対的な地位低下が不可避な情勢の中、日本が国際社会で生き残っていくには何が必要なのか。華やかな外交の表舞台の対極に位置する研修所の意義と役割を見直し、日本外交の将来のパフォーマンスを考える。

目次

第1章 外務省の誕生と外交官の育成(外務省の創設
外交官試験制度はどう変化してきたか
外交官とは何か
危機意識と改革)
第2章 外交の「勘」を養うために―外務省研修所の設立(外務省研修所の設立
法令上の位置づけ
機構上の位置づけ
外務省研修所の現況
二つの銅像)
第3章 外交官の資質―研修で何を学ぶのか(外交官としての心得
外務省の同期
課長相当職以上の職員研修
外務省新規採用職員の研修
在外公館勤務予定者の赴任前研修
中堅外務省職員の語学研修
役職に応じた研修
その他の研修
語学力の向上
昭和30年度外務省研修所業務報告
在外研修の重要な5点)
第4章 国内外の公務員研修所(国内の公務員研修所
海外の外務省研修所
外務研修に関する多国間協力)

著者紹介

片山 和之 (カタヤマ カズユキ)  
1960年、広島県生まれ。83年、京都大学法学部を卒業し、外務省入省。香港中文大学、北京語言学院、北京大学、スタンフォード大学に留学し、87年、ハーバード大学大学院修士号取得(MA地域研究)、2011年、マラヤ大学大学院博士号取得(Ph.D国際関係論)。外務省中国課首席事務官、内閣官房副長官(事務)秘書官、大使館一等書記官(中国)、参事官(米国)、国際エネルギー課長、文化交流課長、次席公使(マレーシア)、経済公使(中国)、次席公使(ベルギー)、デトロイト総領事、上海総領事等を経て、19年、外務省研修所長(大使)に就任。日本国際政治学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)