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万物創生をはじめよう 私的VR事始

出版社名 みすず書房
出版年月 2020年6月
ISBNコード 978-4-622-08907-0
4-622-08907-6
税込価格 3,960円
頁数・縦 424,50,6P 20cm

商品内容

要旨

平凡な会社員の生活がバーチャルリアリティ(VR)空間と現実世界にまたがる―こんな時代の到来を、40年前に誰が確信していただろう…この人以外に。第一次VRブームの立役者であるラニアーが、VRの来歴と次世代への展望を(意外にも初めて)書き尽くした真骨頂の一冊。人間とVRの関係の本質について、先駆者ならではの思索を綴る。異能の者たち(男性ばかりではない)がひしめく80年代〜90年代初頭のシリコンバレーの情景も、アップルやマイクロソフトのようなIT覇者とは異なる視点からいきいきと振り返る。

目次

一九六〇年代―エデンで起こった恐ろしい出来事
救難宇宙船
バッチ処理
私がVRを大好きなわけ(基本的な事柄について)
システムの中のバグ(VRの暗黒面について)
旅路
西海岸
粋狂の谷
エイリアンとの遭遇
没入感
新しい万物を身にまとい(ハプティクスについて、そしてアバターについても少々)
日の出前
六つの自由度(センサとVRデータについて少々)
見いだされる
あなたのピラミッドのてっぺんにあるもの(VR用ビジュアルディスプレイについて)
VPL体験
内側から見たり聞いたりするためのさまざまな球(「映像」と音響について少々)
シーン
私たちはいかにして未来に希望を託すに至ったか
1992年、外へ
コーダ―リアリティの挫折

著者紹介

ラニアー,ジャロン (ラニアー,ジャロン)   Lanier,Jaron
科学者/エンジニア/ミュージシャン/作家。80年代にVRテクノロジーのスタートアップであるVPLリサーチ社を創業。VPL社はVRを世界で初めて商業製品化した企業の一つとなり、アバターやマルチパーソナルなVR体験、外科手術シミュレーションなど、主要なVRアプリケーションの原型を開発した。その功績から「VRの父」とも呼ばれ、VPL社を退いて以降もVRテクノロジーの唱導やデジタル環境のあり方への提言を続けている。シリコングラフィックス社の客員研究員などを経て、2006年よりマイクロソフト社の社外研究者、およびカリフォルニア大学バークレー校起業家・技術センター(CET)客員教授などを務める。2009年よりマイクロソフトリサーチ所属。09年、IEEE(米国電気電子学会)のLifetime Career Awardを受賞。ニュージャージー工科大学で名誉博士号を取得したほか、カーネギーメロン大学のWatson Awardを受賞。2018年にWIRED誌は「The 25most influential people in the previous 25 years of tech history」の一人に挙げている。2014年、ドイツ出版協会平和賞受賞。ミュージシャンとしてはピアノ、テルミンなどの電子楽器のほか、民族楽器を愛好して1000種以上の民族楽器を収集している(尺八が最愛の楽器に一つ)。演奏にVRを先駆的に用いた彼のバンドChromatophoriaは、モントルー・ジャズ・フェスティバルにも出演した
谷垣 暁美 (タニガキ アケミ)  
翻訳者。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)