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余生と厭世

出版社名 早川書房
出版年月 2020年6月
ISBNコード 978-4-15-209950-1
4-15-209950-X
税込価格 2,530円
頁数・縦 151P 20cm

商品内容

要旨

一九四八年、フランス。五ヵ月後の七十二歳の誕生日で引退することを決めた精神科医のもとに、最後の新患がやってくる。希死念慮や自傷の衝動に苦しむ彼女の名前は、アガッツ。カウンセリングを重ね、彼女に問いかけるなかで、精神科医は、患者の苦しみから目をそらし他者とのかかわりを避けてきたみずからの人生と、近づいてくる老いや死に対する恐怖を見つめなおす。デンマーク人臨床心理士による、孤独な魂の交流を描いた小説。

出版社・メーカーコメント

デンマーク発・箱庭のような世界で老いと死を見つめる小説七十二歳の誕生日で引退することを決めた精神科医のもとに、最後の新患が現れる。希死念慮と自殺の衝動に苦しむ彼女とカウンセリングを重ねるなかで、精神科医は自らの人生と老いや死へのおそれを見つめなおす。デンマーク人心理学者が静謐な筆致で描く小説

著者紹介

ボーマン,アネ・カトリーネ (ボーマン,アネカトリーネ)   Bomann,Anne Cathrine
コペンハーゲン出身の作家・臨床心理士。1999年、15歳で第一詩集Hjemlos、2004年に第二詩集Faldを発表。コペンハーゲン大学で心理学を専攻。卒業後、臨床心理士として働く。2017年に発表した『余生と厭世』が小説家としてのデビュー作である。パートナーと犬とともに、コペンハーゲン在住。元、卓球のデンマーク代表選手でもある
木村 由利子 (キムラ ユリコ)  
大阪外国語大学デンマーク語学科卒、デンマーク語翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)