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相模原事件・裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ

出版社名 太田出版
出版年月 2020年7月
ISBNコード 978-4-7783-1709-6
4-7783-1709-2
税込価格 1,694円
頁数・縦 226P 19cm

商品内容

要旨

2016年7月、19人の障害者を殺した植松聖。全16回の公判の果てに2020年3月、死刑が確定―。彼の目から見えていたこの「世界」とは?

目次

1月8日・第1回公判―思ったよりも妄想がひどい?
1月10日・第2回公判―夜勤職員の調書
1月15日・第3回公判―遺族の供述調書読み上げ
1月16日・第4回公判―遺族の供述調書読み上げ・続き
1月17日・第5回公判―証人尋問に元カノ登場
1月20日・第6回公判―植松被告、30歳の誕生日「戦争をなくすため、障害者を殺す」
1月21日・第7回公判―後輩女性の供述調書読み上げ
1月24日・第8回公判―初めての被告人質問で語った「幸せになるための七つの秩序」
1月27日・第9回公判―やまゆり園で虐待はあったのか?「2、3年やればわかるよ」
1月30日・植松被告と面会。―「雨宮さんに聞きたいんですけど、処女じゃないですよね?」
2月5日・第10回公判―遺族、被害者家族からの被告人質問
2月6日・第11回公判―これまでのストーリーが覆る。「障害者はいらない」という作文
2月7日・第12回公判―精神鑑定をした大沢医師が出廷
2月10日・第13回公判―精神鑑定をした工藤医師が出廷
2月12日・第14回公判―「大事な一人息子に私は死刑をお願いしました」
2月17日・第15回公判―美帆さんの母親の意見陳述
2月19日・第16回公判―結審の日
3月16日・判決言い渡し―「被告人を、死刑に処する」
対談・渡辺一史×雨宮処凛

出版社・メーカーコメント

「社会の役に立ちたいと思いました」2016年7月、19人の障害者を殺した植松聖。全16回の公判の果てに2020年3月、死刑が確定―――。彼の目から見えていたこの「世界」とは?残酷な「本音」が「建前」を打ち破り、「命は大切だ」というような「正論」を口にする者が「現実を何もわかっていない」と嘲笑される光景があちこちにある。そんなこの国に溢れる「生産性」「迷惑」「1人で死ね」という言葉。(中略)彼の悪意はどのように熟成されていったのだろう。「死刑になりたかった」のではない。「誰でもよかった」のでもない。彼は衆院議長への手紙で「日本国と世界平和のために」とまで書いている。――「はじめに」より

著者紹介

雨宮 処凛 (アマミヤ カリン)  
1975年、北海道生まれ。作家・活動家。フリーターなどを経て00年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版/ちくま文庫)でデビュー。06年からは貧困問題に取り組み、『生きさせろ!難民化する若者たち』(07年、太田出版/ちくま文庫)はJCJ賞(日本ジャーナリスト会議賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)