人はなぜ憎しみあうのか 「群れ」の生物学 下
出版社名 | 早川書房 |
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出版年月 | 2020年9月 |
ISBNコード |
978-4-15-209964-8
(4-15-209964-X) |
税込価格 | 2,530円 |
頁数・縦 | 284P 20cm |
シリーズ名 | 人はなぜ憎しみあうのか |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 米中の冷戦、黒人差別、根強く残るテロリズムへの懸念など、国家・民族間の対立、特定集団への差別、あるいは集団による集団外への攻撃は、いまだ絶えることがない。また、コロナ禍により自国中心主義と国家間の分断が加速したという見方もある。こうした状況を改善し、健全な社会を築く手段はあるのだろうか。生物学や人類学、心理学の知見などをもとに、仲間と敵を区別しがちな人間社会の成り立ちを論じ、「フォーブス」誌の年間ベスト・ブックにも選出された書の下巻である本書では、他集団を攻撃することで自集団の団結が強まるメカニズムや、同化によって社会集団間の境界線(ボーダー)や集団のアイデンティティは失われるのか、といった興味深いテーマを扱う。人間には、人と共通のアイデンティティを求める一方で、他者とはある程度違っていたいと思い、それらの中間点を求める「最適弁別性」という性質があるようだ。著者は、スミソニアン自然史博物館研究員、ハーバード大学人類進化生物学部客員研究員。「ナショナルジオグラフィック」誌に写真を寄稿するカメラマンとしても活動している。 |
商品内容
要旨 |
古代から現代まで、なぜ私たち人間には差別や争いが絶えないのだろうか?狩猟採集民の集団から、部族社会、首長社会、そして国家へと、人間はより複雑な社会を築いてきたが、それは同時に、集団同士の縄張り争いの歴史でもあった。人間社会に潜む崩壊につながる「危うさ」の正体を、昆虫社会の生態を研究する著者が明らかにする。 |
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目次 |
第5部 社会のなかで機能する(あるいはしない)(承前)(大連合 |
出版社・メーカーコメント
人間は社会に属することで一つの集団としての属性を強める一方で、集団外の人を違うものとみなして敵視することがある。他の生物と比較して、なぜ人間は小さな違いにこだわり、仲間と敵を区別するのか。人間社会の成り立ちを生物学的な見地から解き明かす。